バックナンバーをご覧になりたい場合は左の各月をクリックしてください。              2009年1月




 1月26日からスペインのマドリードで開催された、国連主催の食料安全保障に関するハイレベル会合に日本側代表として派遣されました。
各国からは、閣僚級が出席しました。世界が経済危機の中で、各国が保護主義に走る事も懸念されています。そして世界では、飢餓に苦しむ人が10億人にも達しつつあり、2050年には世界人口は90億人にも達するであろう事を考えると、食料安全保障は先進国においても重大な課題であり、「食料の争奪戦」さえ起こりかねません。
また今は原油価格が低下して一定の落ち着きを取り戻してはいますが、トウモロコシなど「人の食料」と競合する穀物がバイオ燃料に消費されれば、所得の低い国では自国で消費すべき穀物まで輸出に回されかねず、更に事態は深刻になりかねません。
世界最大の食料純輸入国である我が国も農政改革を進め、食料の自給率を40%→50%に上げる努力を進めておりますが、現在の日本の農地は463万haに過ぎず、自給率を100%にするならば、農地は今の2.7倍に拡大することが必要となります。
世界人口の7人に1人が栄養不足に苦しんでいる中、我が国では、食料が食べられずに廃棄されていることは、恥ずかしいことであり、

ディウフFAO事務局長

プショウ環境農村海洋省農村・水担当長官
私はスピーチの中で、この事を素直に述べ反省の意を示し、「もったいない」の精神に立ち返り、先進国こそ食文化の見直しや教育に力を入れるべき事を訴えました。
各国代表からは、WFP(国連世界食料計画)を通じた人道支援の拡大や、農業部門への投資の拡大の重要性、灌漑などのインフラ整備を進めるべきとの意見など、品種改良・栽培技術普及のための人材の育成の必要性など徹底した議論が行われました。
私は大臣ではありませんが、発言の機会を事前に与えられておりました。しかし、国際会議とは全ての代表が自国の主義を述べる機会を虎視眈々と狙っており、ある意味ルール無用のバトルトークの様でした。

発言の予定のない国も、強引に発言席に立ち勝手に発言したり、順番などあって無い様なもので、私も最前列に席を取り、挙手をしてようやく発言することが出来たのは、予定の2時間遅れでした。しかしこれはどの国も真剣に「食の安全保障」に取り組んでいる熱意に満ちていることの現れであり、大変勉強になりました。
バイ会談では、FAO(国連食料農業機関)事務局長のディウフ氏との会談の機会を得る事ができました。ディウフ氏は親日家で谷津自民党総合農政調査会長とは30年来の家族ぐるみのお付き合いだそうで、食料サミットの関係やFAOの機能強化の必要性を通じて、飢餓人口の拡大の歯止めをかける事に早急に取り組む事の必要性を並々ならぬ熱意で訴えられました。
彼には、世界のリーダーたり得る人の、人としての魅力、オーラを強く感じました。私もいつの日かディウフ氏の様な人間力を身につけたいものです。
スペインのプショウ環境農村海洋省農村・水担当長官との会談では、スペインの国内の農政や畜産・水産業の現状を聞かせて頂き、日本との相違点は多くあるものの、参考となる点も多く、現在のODAの取り組みやそれぞれの国の輸出関心事項について意見交換できたことは、大変有意義だったと思います。
2日間の滞在で、待機させられる時間も長くタイトな派遣でしたが、内容としては十分に役割を果たせたと自負があります。
日本に帰ってみると、まだ不透明な国会運営ですが、一刻も早く各委員会を開き、野党がいつも言う所の徹底した議論を是非始めたいものです。



                        1月29日  江藤 拓












 本当に久しぶりのコラムの更新になってしまいました。1月の招集以来、国会と地元を頻繁に往復しながら、国会提出予定の法案の検討と与野党への説明などに追われ、気がついたらもう1月も残りわずかとなってしまいました。これから週1日はコラムを書くように努めます。
日本の政治は国会の日程さえはっきりしない、駆け引きの国会になってしまっています。対決するのは当然としても、早く議論に入らねばこの危機への対応が遅れるばかりです。
そんな日本の政治の低迷を尻目に世界を沸かせたのは、新アメリカ大統領オバマ氏の誕生でした。私も感動と期待を持ってアメリカ新大統領の就任演説を聴きました。一部のマスコミでは、選挙運動中よりもトーンダウンしたかの様な論評も見られましたが、私にはしっかりと現実を直視し、国民の理解と協力の下にアメリカを立て直し、テロにも打ち勝ち、これからも世界のリーダーであろうとする強い意志を感じました。
ブッシュ政権の下で進められた市場原理主義の失敗を認め、「富める者だけが益々豊かになる」様な国は繁栄し続けることはないことを強調し、国民に対してもこの危機に立ち向かう「覚悟」を求めたことに私は強く感動しました。
どんな政策も民主主義の下では、国民の理解と支持がなければ実現するのは困難です。決してポピュリズムに走ったり選挙目当てではなく、まず現実を国民に十分理解して頂き、その責任をまずは政治が背負い、国民とともに国を立て直す事の重要性を改めて教えられます。
私も国会議員の一員として、自己批判せねばならない思いにも至りますが、私が日頃皆様に申し上げている「かくさない政治」とは、決して選挙にプラスにならない事でも正直に真実を伝え、自らの考えを明らかにし、ご理解とご協力を国民の皆様に求めるものです。
昨日には、消費税増税への道筋を示す21年度税制改正関連法案の付則案が党政調で承認されました。麻生総理はこのことについては、強い意志を持って望まれましたが、総理は3年後景気が回復したという考えの下でのお考えであることは分かるのですが、私は国民が不況の中で将来に不安を感じている時に、確定的な印象を受ける記述は望ましくないと考えます。
しかし橋本内閣が消費税を3%から5%に引き上げた時では、政治的に決断した時と準備を整え実行に移した時とでは1年以上のタイムラグが発生し、タイミングとしては良くなく、国民の理解を得られませんでした。その事を政治の教訓として我々は考えておく必要があります。
国民の皆様から見れば、負担は少なく、「社会保障・福祉には手厚く」というのが理想ですし、我々の目指すべき所もそこにあります。しかし将来を担う子供達に我々の世代の「つけ」を全て回すわけには参りません。
今回の決着は「たまむし色」であるとか、散々な評価ですが、政治が時代の変化への対応力を身につけるための準備を進めることは必要だと考えます。
実際に消費税を上げる場合、別の法律を定めなければ実行する事はできないスキームになっております。国民の生活を安定させるためには、安定した財源が、どうしても必要であることは、与野党の議員はもちろんのこと、国民の皆様の間にも理解されつつあります。しかし、その前に、一院制の実現や議員歳費の見直し、行政の徹底的なムダの排除や天下り・渡りの問題など、国民の理解を得る為の実務を、政治も行政も血を流す覚悟でやらねばなりません。
今週も地元に帰って一軒でも多くの家を回りたいのですが、日曜から「食料安全保障に関するハイレベル会合」出席のため、スペインに出張することになり、その準備に追われています。
前回は福田総理と若林農林水産大臣がご出席された会合です。日本側を代表しての英文でのスピーチや各国代表との会談なども予定されていますので、いささか緊張しています。特にWTOの今後の展開は緊張感が増している中であり、日本としての主張を堂々と述べてくるつもりです。私は日本の農政を守るためには、国内だけでなく国際政治の場での活動が、これから益々重要になると常々考えておりましたので、大いにやりがいを感じています。
日本の政治はその間、空転する様なので、政務官としての仕事には影響ないと思われますが、水曜の夜には帰国すると木曜日からは一気に動くことも予想され益々忙しくなりそうです。
日本では風邪がはやっていますが、私はいたって健康です。気力・体力を充実させて、国政に、そして来るべき総選挙への準備をフルパワーで進めて参ります。



                       1月23日  江藤 拓










 本日、第171回通常国会が招集されました。例年ならば今頃は、各地の新年会や出初め式、年初のご挨拶に宮崎県内各地を飛び回っている頃ですが、いたしかたありません。
選挙区は妻の順子と事務所スタッフにお願いして、今日から国権の最高機関の一員であるという自覚を新たに初日からフルパワーで頑張ります。

年頭にあたり、私が心に誓った事は
一、 初心に返り全力を尽くす!
二、 自己保身には決して走らない!
三、 常に現場と向き合う!
以上の三点です。

今年は日本国にとって正念場の年になります。我々国会議員に託された使命は重大です。政治の世界も大乱の時代に入るのかもしれません。しかし私は動乱の時代だからこそ、よりファイトが湧いて武者震いがする思いです。今こそ国家・国民の為に身を捨ててでも働く覚悟です!

最後になりましたが、本年もどうぞご指導ご鞭撻下さいますようお願申し上げますと共に、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

                    1月5日  江藤 拓








Copyright(C)2004 Office Etoh Taku All rights reserved.