携帯ブログにも少し書きましたが、民主党が国民に約束したマニフェストが大きくその形を変えようとしています。税収が大幅に下がる事をその言い訳にしているようですが、ここまで大きな税収減とはならないまでも、かなりの減収になることは、政治家なら誰でも早い時期から分かっていたことです。
自公が政権を運営していた時代は、少なくともそれを見越して政策立案をして、選挙の際にはマニフェストとして発表しました。その評判は極めて悪く、選挙にはマイナスでしたが、敢えて消費税を上げる議論をすることも正直に書き、選挙を戦いました。
新政権が発足してもうすぐ百日、この間行われた事と言えば、事業仕分け位の物で、その結果も最終的にはなし崩しになりつつあります。「ガソリン値下げ隊」まで結成し、委員会で暫定税率廃止を声高に訴え、プラカードを振り回して審議を妨害し全国遊説まで行ったことは、一体なんだったのでしょうか。新政権が発足した時に総理も各大臣も「マニフェストは国民との契約である」と胸を張りましたし、財源については「自公政権の予算は無駄ばかり、初年度分で必要な7兆円余りは十分に確保できると確信している」と総理は断言しました。埋蔵金も手当たり次第に初年度で使い切る様な報道もありますが、1年目はそれでしのげても、2年目に予算を編成するためには、大量の国債増発しか方法がありません。結局、新聞にも書いてありましたが、「財源はやっぱりなかった」と言われても反論のしようがないでしょう。そして明らかになったことは、今の政権には民主主義や党内議論といったものが全くなく、小沢氏が一喝すれば全てが決まってしまうのが現実の姿だという事です。
民主党が陳情を各地方の本部で受ける時には、書面に先の衆議院選挙で「あなたの団体はどの政党を支援しましたか」と書かねばならない欄があります。これは今後の選挙協力を依頼するというより、まるで脅かしているとしか受け取れません。今日、議席を失った同期の友人と話しをする機会がありましたが、悔しさを爆発させていました。彼は私に「相手候補に負けたのではない。バラ色のマニフェストに負けたんだ。それなのにこの変容ぶりは一体なんなんだ」と言っていました。相変わらず朝のTVでは、民主党を擁護する意見も多いようですが、宮崎県でただ一人民主党公認候補と戦い、マニフェスト選挙と最後まで報道された私としても、全く納得がいきません。マニフェストを信じて民主党に期待し、投票した有権者も同じ気持ちでしょう。マニフェストとはその政党が何が何でも実現せねばならない国民との約束であり、守れなければ政権を手放すのが当然なのだと私は考えます。イギリスを始め諸外国で行われているマニフェスト選挙は、それ程厳格なものです。
次の参議院選挙で各政党がマニフェストを掲げても、もう国民は誰も信用しないでしょう。それともマニフェストの一番下の欄に「政権獲得後はその内容が変わることもあることをご了承ください」とでも書くのでしょうか。国民の心が政治から益々離れていく事を私は恐れます。



                          12月17日  江藤 拓










 今朝は、朝から東京は冷たい雨が降っています。高千穂高校の生徒諸君が国会見学をするということなので、午前中は時間に余裕がありましたから、いろいろ案内してあげようと私も楽しみにしていたのですが、雨の影響で渋滞が激しく後の日程を考慮して国会見学はキャンセルになってしまいました。ものすごく残念です。

ところで、国会も閉幕され一週間がたちましたが、自民党内での役職が増えた事もあり、なかなか地元に戻れません。本日も日向で長年お世話になった方のご葬儀があるのですが、出席できないことを本当に申し訳なく思っております。

鳩山首相は海外出張が大好きで、内政では補正予算や来年度予算、基地問題など、問題山積みにもかかわらず、バリ島に行っておられます(実質の最高権力者である小沢氏も訪中されております)。そこでも「スピリット・オブ・ユウアイ」を訴えたそうです。私が学生時代に学んだこと、そして政治の現場で学んだことは、外交とは正に国と国との戦いであり、それぞれの国の代表が自国の利益を最優先に考えて行動することは、当然だということです。それは明治維新後の新政府で大久保利通や伊藤博文らが日本が列強の植民地にされないために、ギリギリの努力をしてきた歴史を考えれば、ご理解できると思います。それらの先人の努力があってこそ今の日本があることを忘れてはなりません。

「友愛」を否定するわけではありません。しかし、現実に地元を歩き皆さまの声を聞くと、家族を養うことに精一杯、そして将来への大きな不安を私に訴える方がほとんどです。「愛が世界を救う」という言葉を昔聞いたことがありますが、ジョンレノンの言葉だったでしょうか。「愛」とは対価を求めない最も崇高な精神であると思います。しかし、生活に追われている方々には全く別の世界の事です。政治の場ではもっと現場に即した、リアリズムのある具体的な行動で示すのが我々の役目です。税収が大きく目減りし、新政府も新規国債を44兆円以下にするという約束を事実上断念しました。このことは、将来への世代に借金の付けがまた増えてしまうということであり、選挙前に民主党が政権をとれば、直ぐにでも20兆円を超える無駄を削減出来ると言っていたのは、いったいどこに行ってしまったのでしょうか。国民に大変評判の高い事業仕分けでも、削減されたのは、わずか1.7兆円、私の私見ですがそのうちの半分近くは、そのままかもしくは名目を変えて復活すると思います。またそうでなければ大変です。

国を預かるという事はどれだけ苦しく厳しいことであるか、新政権も次第に理解し始めているようです。政治家は理想を追い求めねばなりませんが、その一方で今の現実を見つめそれにまず対応し、そして将来へのビジョンを示すことが何よりも大切です。



                      12月11日  江藤 拓












 政府がようやく追加経済対策を7.2兆円規模で合意したようです。しかし私は大いに不満です。麻生内閣時代の平成21年度補正予算を、不急・不要ということで2.9兆円を削ってしまいました。そのことで地方には特に大きな混乱があったわけですが、どうも今度の経済対策は一度凍結した物をほとんどそのままパクッた形で、少々色付けをして出し直したに過ぎないものであることに呆れてしまいます。そうであれば麻生内閣の経済対策をそのまま実行し、新政権はそれにプラスアルファの対策を打つのが当然の政治判断です。
そして結果として、この危機的な雇用・経済状況の中で先進国で日本だけが景気対策を中断させ削減し、その実施が行われるのが年を越してしまう事は、政治的大失策と言わねばなりません。
この間、世界中の国々は追加の経済対策を矢継ぎ早に行い、日本よりも早く出口が見えそうな状況にまで漕ぎ着けています。
昨晩出演した「太田総理の私が総理大臣になったら」
収録の様子
でも、新政権の経済対策が話題になったのですが、今の所何もしていませんし、その後太田総理から鳩山総理のリーダーシップについて問われましたので、私はしばらく考えて「総理は今まで一度でも自分で政治判断をしたことってありませんよね?」と言いましたが、反対側の民主党議員達も全く反論出来ませんでした。亀井金融担当大臣が「緊急事態なのだからそれに即した対策が必要なのは当然だ」と主張されておられましたが、私は全く同感です。建設国債は発行しないと民主党はかたくなに言い続けてきましたが、ただの借金ではない社会的インフラ整備という明確な物が残り、そしてそこに雇用が創出されるのであれば、躊躇すべきではないと思います。テレビのコメンテーターが「公共事業発注に民主党が踏み切ることが政治と業界癒着構造、いわいる利権政治へと逆戻りする物だ」と批判していましたが、今どき政治家が特定の業者の口利きをするなどあり得ません。私は是非この追加経済対策で東九州自動車道や九州横断自動車道延岡線、そして細島港や国道220号線などに是非予算を付けてくれるように亀井大臣にお願いするつもりです。ちなみに麻生政権時代は、国道218号線北方延岡道路の北方〜蔵田間が当初予算6億円、補正予算で10億円を付けましたし、東九州自動車道の北川〜蒲江間にも当初予算59億7600万円つけました。

ところで昨夜の「太田光の私が総理大臣になったら」ですが、東国原知事も出演されかなりつっこんだ議論がされていたのですが、浜田幸一大先輩が最後ご出演(乱入?)され、様々な持論を展開されてマニフェストとはかなりずれた話しも多かったのですが、親父と同世代の浜田先生が今でも国内政治や外交について熱く語られる姿は、なにか親父を思い出して胸が熱くなる思いがしました。





                       12月8日  江藤 拓










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