衆議院が解散され、10日目になりました。当然現職の私は、週に1日か多くて2日しか選挙運動をすることができず、正直あせりもありました。
21日には地元に戻り、翌日の朝6:30には青年部の拓延会の仲間たちと延岡の街頭に立ち、昼間は支援団体企業、支援者のご自宅などを出来るかぎり訪問し、夕刻の5:30からは日向で日向拓友会の仲間たちと一緒に街頭に立ち、街頭演説を行ってきました。その後、個人演説会などもさせていただきましたが、正直今日までホームページを更新する余裕が全くなく、帰宅して風呂に入って、食事を済ませるといつのまにか眠ってしまっているという毎日でした。マスコミのインタビューにも答えたことですが、私の持っている気力体力の最後の一滴までを、この選挙に注ぎ込んで投票日を迎える覚悟です。しかしながら10日が経ってようやく体のリズムが選挙運動モードにはまってきたような感じがします。
猛烈な暑さですが、仲間や先輩達や事務所のスタッフ達と力を合わせれば、この長い選挙戦を悔いの無い戦いが出来ると確信が持てました。本当に頭の下がる思いです。
それにしても、自民党への逆風は強烈です。しかし、朝立ちにしても夕立にしても、青年部や女性部の方までが私以上に手を振り、頭を下げて支援を訴えてくれるそのパワーで、この逆風を跳ね返すことが出来ると信じます。車からの反応は日に日に良くなっている事を実感しています。
まだ公示にもなっておりませんが、これからの約20日間、いかに過ごすかがとても大切だということを実感しています。どんなに辛くとも、厳しくとも明るく元気に仲間を信頼して本番に備えます。


                        7月30日  江藤 拓










 いよいよ本日、衆議院本会議におきまして、国会が解散されました。回りの多くの議員達は、万歳万歳と繰り返していましたが、私はただじっと河野議長を見つめていました。回りの議員から尻をたたかれたりしました。詔書が読み上げられた時には、何か電圧の低い電気が背骨から頭の頂点に向かって流れたような不思議な、そしてこれまでに経験したことの無い緊張感を感じました。
確実にこの本会議上にいる同僚議員の内の一部は、この場に再び戻ってくることはかないません。それが私ではないという確証も全くないのは当然です。お互い握手をかわし、再会を誓い合いましたが、いずれの顔にも緊張感が見てとられ、決死の覚悟をその手にこもる力から感じました。
しかし今日は、自民党にとって再スタートを見事に切ることが出来たことを心から喜んでおります。地元を歩くと一番のお叱りは、「自民党はバラバラじゃないか」「みんな自分の事しか考えていない」「麻生総理は責任感がない」など、自民党に対する一体感の無さが国民の支持を失った最大の原因であると痛切に感じておりました。皆様方も報道でご存じの通り、麻生総理は「私の発言や、またぶれたと言われる言葉が国民の方々に政治に対する不安、不信を与え、結果として支持率の低下につながった事を深く反省しております。また、一連の地方選挙におきまして、残念ながら所期の目的を果たせませんでした。多くの方に多大なご迷惑をかけることになった事を改めてお詫び申し上げる次第です。私に対する評価や自由民主党内の結束の乱れが、良くない影響を与えたことは否めないと存じます。党内をまとめ切れなかった私の力不足について、申し訳なく思っているところであります」と述べられ、最後に「ここにいる全ての先輩同僚諸氏が再びこの場で再会出来ることを祈り先頭に立って努力します」と言った時には、総理の目にはうっすらと涙が浮かんでいました。当初非公開であったものを公開としたことも大変良かったと思います。
本会議の30分前に代議士会が必ず開かれ、日程の報告等を行った後、意見を述べる場が設けられるのですが、そこで今回の麻生おろしの中心人物とも言われる中川秀直氏が最前列でさっと手を挙げました。私はそれを見て後ろから思わず、「党一体となって戦うという決意表明以外はすべきではない」と大きな声で叫びました。壇上に立った中川氏は、「私がマイクを持ったからといって、そんなに心配することはありませんよ」と言って私の顔をちらっと見ました。話しの内容は、とにかくこれまでの事は党を思ってした行動であり、解散するに当たっては、麻生総裁の下、署名した135人の議員を代表して総裁の下で一致団結して闘うことを誓われ、力強く握手をかわしました。私はその姿を見て感動すると同時に、自分の無礼を恥じる思いです。マスコミはさかんに選挙までに自民党が分裂することをはやし立てますが、これで最後の最後になって自民党は一つになることができました。この40日間、各自が死力を尽くして闘えば、まだ勝ち目はると私は思います。まずはとにかく自分自身が勝ち上がらなくては話しになりません。今夜も早速、延岡市で選対会議を開催します。そして明日の早朝から最終日まで自分の政治生命の全てをかけ、初心に返り戦い抜きます。
皆様に置かれましてもこれから本格的な暑さがやって参ります。台風も心配です。どうぞお体を大切にお過ごし下さい。


                   7月21日  江藤 拓











 私が農林水産大臣政務官になってから、中山間地帯の町村長や議会の皆さんが陳情活動に上京されると、必ずいの一番に要望されるのは中山間地域等直接支払制度の、22年度以降においても継続することでした。
これまで中山間地域等直接支払制度が有効に活用されてきたのですから、私も継続は当然のことだと考えていましたが、10年目を迎えるに当たっては、「その役割は十分に果たされたのではないか」との意見もあり、危機感を感じた私は、5年前には第三者委員会に丸投げした制度の評価を、当事者である農水省としてすることにしました。継続するにしても今までのまま継続するのでは不十分です。
特に中山間地域で深刻化している高齢化に対する十分な配慮が不可欠であります。高齢農家でも本制度に参加しやすく、かつ地域ぐるみで安定的・持続的な取組みが可能となる仕組みとすることが必要です。具体的には以下のような内容をとりまとめました。


@ 単独で集落機能の維持が困難な小規模・高齢化集落については、現状より広域(例えば、小学校区など)で支えるような取組に対する新たな支援策を講じます。
A 山あいに点在する飛び地、小団地等はこれまでは対象農用地として認められませんでしたが、これらは認める様にします。
B 傾斜以外の基準(遠隔地で販売条件が悪い、標高が高い、農地間の移動距離が長い等)にも着目するとともに、一団の農用地が1ha以上という要件も緩和します。
C 例えば、農家の次男が独立して集落内の対象農用地に新たに家を建てる場合も、これまでは交付金の返還が必要になるケースがありましたが、このような事例は集落の農業を維持していく上でマイナスに働くはずがありません。今後、中山間地域を守る大事な担い手が地域に定着すると言うことですから、交付金の返還措置の対象外とするなど要件の緩和を行います。
D 交付金の申請などの事務手続きを一層簡素化するとともに、農地・水・環境保全向上対策と重複して取り組む地域では申請書類の一体化などを進め、地域で取り組みやすい形にします。

本当は、さらに第三の傾斜(単価)要件をもうける事を強く主張しましたが、時間的な制約もあり今回は見送ることになりました。官僚の立場から言えば、「政務官もうこれ以上は無茶です」と言ったところでしょうか。確かに中山間地域等直接支払制度の「存続か否か」から始まったプロジェクトチームの議論が、これでもかなり思い切った制度の見直し、要件の緩和で最終案をまとめたのですから、今回は納得すべきでしょう。約10ヶ月、農林省の中にあって、官僚との議論に負けないように、日々努力したつもりです。官僚に欠けている現場の声・空気を生で知る我々政治家が、大きな方向性を示すことが出来れば、官僚の諸君は実に即応力があります。しかし気を付けなくてはならないのは、「官僚にとって扱いやすい政務官」であってはならないということです。今回のとりまとめに至るまでには、私もかなり激しく官僚の諸君とはやりあいました。しかし目指すところは中山間地域の将来をどう守っていくかということであり、同じです。真剣な議論は私にとっても大変良い勉強になりました。



                     7月17日  江藤 拓









 ようやく次期総選挙の日程が決まりました。衆院解散を今月の21日の週に行い、8月30日に衆院選を実施する日程との事です。2009年度当初予算、昨年から引き続いての景気対策のための補正予算、それに主な重要法案は成立させたのですから、タイミングとしては理解します。
昨年の8月ぐらいから選挙モードに突入し、ギアを2・3・4速に上げたり、2速に下げたかと思うと、また5速にシフトアップの繰り返しで、ほとほと参りました。
現在、農林水産大臣政務官としての公務もあり、以前より地元に居られる時間も減ってしまい、とにかく選挙運動は土日返上でやってきました。その分、妻の順子に負担をかけてしまい、目に見えて疲れきっているのが分かりました。体調も思わしくないようなので、嫌がる妻に無理やり検査を受けさせましたが、疲労とストレスが主な原因で、特に大きな疾患は見つからずホッとしましたが、すまないと思っています。私には息子しかいませんが、娘がいたら絶対政治家とは結婚させません。
しかしこれからが正念場です。とにかく夫婦力を合わせ、後援会や支持者の皆さまの力を借りて何が何でも勝ち抜かねばなりません。
マスコミからはずいぶん今回の東京都議会選挙の影響を聞かれました。今回の結果は確かに麻生政権・自民党に対する厳しい審判だったと思っています。しかし社会的インフラがほぼ完全に整備された東京都と、地方に住む者が政治に求めることは、自ずと違います。政治家の果たすべき責任も自ずと違うのは当然です。

昨日、内閣不信任案が一人の造反も無く否決されました。採決の前に行われる、賛成・反対討論をじっくり聞かせてもらいました。民主党の反対討論者は野田佳彦代議士でした。麻生政権から過去の政権にまでさかのぼり、徹底的に批判しました。前列の自民党の1年生議員には「佃煮にしたい」などという、意味不明な侮辱までしていました。
ここで一番注目すべきは、不信任の理由の中で、「B/Cで凍結をしたはずの国道の建設が次々と復活をしている」と言って、与党をことさら激しく非難したことです。この激しい非難を聞いて、私は絶対に民主党に政権は渡せない!と決意を新たにしました。
民主党を代表して、「党としての考え方」も主張する衆議院本会議場での内閣不信任の理由に、「18路線の建設凍結解除がけしからん!」と公然と言い放つ民主党が、東九州自動車道や、九州横断自動車道延岡線の建設促進をするはずがありません。鳩山代表は「今回の景気対策は政権をとったら凍結する」という発言もしているのですから、もしかしたら建設促進どころか、18路線も再凍結する事さえありえます。

地方と都市との格差を是正するために、生活と命を守るために80名もの若手が結集して立ち上げた「いのちの道」議員連盟は18路線の凍結解除に努力してきました。議連の会長としてこみ上げる怒りに震える思いでした。
しかし、これではっきりしました。民主党は完全な都会政党です。高速道路が無料になれば都会周辺は嬉しいでしょう。しかし新規着工は出来るはずがありません。地方に対する暖かい目線などかけらも感じられません。
やはり次期衆議院選は「故郷を守る戦い」になることを確信しました。


                    7月15日  江藤 拓










 国道220号線の事業凍結解除が決まり、凍結解除がされていないのは、岩手の国道106号線のみとなりました。前回の評価委員会で、全国で4路線だけが凍結解除に至らず、地域住民の方には大変なご心労をおかけしました。宮崎県選出の国会議員としても、「いのちの道」議員連盟会長という立場からも、正直胸をなで下ろしたというのが今の気持ちです。
遠く宮崎や鹿児島まで足を運んでいただいた金子国土交通大臣には大変感謝致しております。
また、凍結解除の見送りにもめげず、その必要性を粘り強く訴えられた地域の方々の熱意の賜だと思っております。これまで、14路線が先攻して凍結解除されましたが、これは全て主にコストを削減する事によって基準をクリアした結果です。
青島バイパスは4車線を2車線とし、コスト削減を行いましたが、私が地元の方々の声を聞いた範囲では、特に「4車線でなければ困る」という意見が強かったようには感じませんでした。古川議員の地元ですから彼ほど詳しくはありませんが、地元が納得した上での2車線化だと理解しています。

今回の凍結解除には、将来に繋がる大きな意義があります。前回の評価委員会では救急医療や防災など「いのちの道」としての効果はほとんど考慮されませんでした。それが今回は考慮され、凍結解除に繋がる大きな要因となりました。これは「いのちの道」議員連盟が一貫して主張している、現在の道路建設採択基準(B/C)の見直しの突破口を開くことが出来たと考えます。
本日の宮日新聞に、地元の方の中には「また突然凍結されるかもしれない」という声が載っていました。採択基準を変えなければ、この指摘は的はずれだとは言えません。今回の凍結解除の理由を明確にし、「いのちの道」議員連盟の目標達成のために更に研究を重ねて参ります。
以前にも書きましたが、5路線が先に解除されたときに民主党は、「凍結解除はおかしい」「これまでの国会議論は何だったのか」と批判していましたが(民主党ホームページより)、民主党は今回の凍結解除についても不適切だと当然考えているのでしょう。

東京都議会議員選挙は自民党にとって大変厳しい情勢が伝えられています。もし民主党が政権を取ったら、地方の道路はどうなるのでしょうか。私個人としては、選挙は早いほうが有利ですが、B/Cの見直しをやり遂げる為に、もう少し時間がほしいというのが正直な気持ちです。

親父がいつも言っていた、「政治とは強い者のためにあるのではない、弱い者のために汗して働くものだ」「大都会だけが日本ではない、どんな山間地域といえども同じ日本であり、ここにおいて働く人も同じ日本人であり、いささかなりとも政治の恩恵がなければならない」と言っていたことを常々思い出します。



                      7月9日  江藤 拓











 今年も梅雨本番となってきました。農作物にとって恵みの雨である一方、ひとたび集中豪雨となれば過去の恐ろしい記憶が胸をよぎります。
既にテレビなどでご存じの方も多いと思いますが、現在、大規模な地滑り被害が山形県で発生しています。映画「おくりびと」のロケ地でもある山形県鶴岡市の七五三掛(しめかけ)地区では、今年2月に亀裂が見つかってから4ヶ月、
今もなお1日に1cm以上も地面が動くこともあり、家屋は傾き、生活道路は寸断し、田畑は大きくひび割れ、地域住民の生活基盤に深刻な影響が出ています。そして、この地滑りの原因とみられているのが、地域に降った雪や雨を集めた地下水なのです。
衆議院農林水産委員会で、この七五三掛地区をはじめとする山形県下の農業・農村を視察してきました。参加者は私を含め7名でしたが、遠藤利明委員長をはじめとする与党議員ばかりでなく、普段は政策議論をぶつけ合う民主党議員も一緒に現場の声を聞いてまいりました。当日は青空が広がっていました。七五三掛地区では実際に被害現場を見て回り、その後、地元の方との意見交換会に臨みましたが、その惨状は正直、私の認識以上でした。生活道路は場所によって2mもの段差が生じて通行止めとなり、家屋は土台がむき出しとなり倒壊しそうなところも。梅雨本番を前に一刻も早く地下水量を下げるため、現在、農林水産省・国土交通省の国の直轄事業を導入し、地中に穴を掘り水抜き工事を行っているところですが、さらには地域の農業用水源であるため池の水も地下水源となることから抜くこととなり、結果、今年は水稲の作付けをあきらめざるを得ない状態でした。
意見交換会でも地域の方からお話ありましたが、地滑り被害をこれ以上拡大させないために今できることをするのは当然のこと、地滑りが止まってからの地域の復旧やそれまでの地域の方々の生活再建をどうするか。課題は山積ですが、国政に携わる者として与野党の垣根を越えてできる限りの知恵を絞りたいと意を強くしています。中山間地域等直接支払制度の平成22年以降も制度を維持することはもちろんのこと、より使い勝手の良い、充実したものにしたいと考えてプロジェクトティームを立ち上げたことは、先月のコラムでも書きました。棚田が無残に崩れている姿は胸が締め付けられる思いでした。

                     7月2日  江藤 拓










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