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 一昨日、延岡市で青年会議所宮崎ブロック協議会が行われた後、日向で行われる、「江藤隆美を偲ぶ会」の時間が迫っていたので、式典を早く退席したら、テレビカメラが沢山迫ってきました。もちろんお目当ては私ではなく、東国原知事だったわけですが、知事の件について質問攻めに遭いました(時間がないと言っているのに・・)
昨夜も、10時頃に新聞記者や、NHKまで自宅にやってきて、「話を聞かせてください」とインターホン越しに頼んできました。私は土日2日とも朝、5時半には家を出て、選挙運動に励んだのが応えたのか、その時はもう眠っていました。「勘弁してくれよ!」と思いましたが、彼らも上から言われて夜遅くまで頑張っている訳で、取材を受けました。そこでびっくりしたのが、記者の開口一番、「東国原知事の国政転換の環境整備の仕掛け人は江藤代議士がされているということですが!?」という問いかけでした。まあ、びっくりしました!
皆さん、マスコミは怖いですよ。時間がない中、出来る限り取材に応じたわけですが、まさかこんな話に膨らむなんて!
私は質問の中で、「宮崎県にとって東国原知事を失うことは非常に痛い」と何度も強調したのに、そのらへんは吹っ飛んでしまっていました。私が若手の議員たちから、東国原知事の国政への意欲の本気度とか、是非とも新しい息吹を自民党に送り込んでほしいとか、総裁戦に出られるなら是非推薦人になりたいのですが、などの相談を多数受けた事を話しただけなのですが・・・。
私もこの日初めて東国原知事の国政への思いを生で聞いたのですが、真剣さを感じました。
翌日の新聞を読んで、私が東国原知事国政転身を後押ししているように受け止められる事を心配して、妻から電話がかかってきました。「六割以上の県民が反対という世論調査の結果も出ているのに、大丈夫なの?」という素朴な心配です。妻は有り難いなと思います。
実際に私の支持者の中にも、現段階では批判的な人が多いのも事実です。
昨夜、私が記者団に伝えたことは、東国原知事は芸能界から早稲田大学で政治学を学び準備をした上で、最初は本気にされなくても最終的には知事に当選されました。その選挙の時は、私は持永候補を自民党公認候補として応援しました。しかし選挙戦が始まって、自民党の選対会議で「皆さんは東国原候補のマニュフェストを読まれましたか?」「タレント候補だと思って甘く見てたら大変ですよ!」と言ったのを思い出します。東国原知事の国政転身に当たっては、様々な批判がこれからも続き、議論を呼ぶことでしょう。しかし私が昨晩記者たちに言ったのは、「文句が言える資格があるのは宮崎県民であって、それ以外の人はあまり口を出して欲しくないと言うことです」
こんなコラムを書くと、また妻から叱られそうです。
そして最後に書き加えておきたいことがあります。それはなぜ東国原知事が自民党を選んだのかと言うことです。今自民党は「沈没寸前だ」などとマスコミでは揶揄されます。それなのに何故自民党なのでしょうか。計算高い人間なら、民主党を選んだ方が得なのは明らかです。しかし地方の中山間地帯を多く抱えた宮崎県の知事を経験されて、自民党には大いに不満はあるけれども、地方のことを考えたら、民主党より、やっぱり自民党の方が暖かいと感じてくれたのではないかと私は思っています。その最たる例が地方の高速道路網の整備に対する考え方でしょう。
私は東国原知事の政治家としての資質は高く、国政でも独特の感性で活躍出来ると思っています。しかしその反面、私の中にはこれからも知事を続けていただきたい気持ちもあります。
色々と超えなければならないハードルもあるようですが、最終的に決断するのは東国原知事であり、その決断を尊重したいと思っています。


                     6月30日  江藤 拓












  3月末に建設が一時凍結された全国の直轄国道18路線のうち、現在11路線(群馬県綾戸バイパス、新潟県浦佐バイパス・鷹巣道路、長野県小谷道路、島根県三刀屋道路、広島県安芸津バイバス、愛媛県地芳道路、高知県高知南国道路、沖縄県与那原バイパス・南風原バイパス・中山道路)について、「費用対便益B/C」が「1」を超えたとして、凍結解除となりました。
しかし、これらの解除については、いずれも専門家がコストを削ることを中心に検討を重ね得られた結果と言えます。
しかし本日開催された事業評価監視委員会においては、以下の事業については、災害時の避難路や地域の自立に不可欠で、地域とその住民にとって「いのちの道」となるべき道路であるにもかかわらず、事業評価監視委員会において、現段階では事業再開の方針が示されず、継続審議扱いとなりました。

  一般国道106号 都南川目道路
  一般国道220号 青島〜日南改良
  一般国道220号 早崎改良
  一般国道225号 川辺改良

 この結果は、関係地域住民の不安をさらに増大さる結果となることを思うと、残念でなりません。
早速本日16時半には、
強引に金子国土交通大臣に面談を求め、直ちに事業評価監視委員会を再度開催し、凍結解除に向けて、速やかに再審議を行い、医療や地域活性化など間接的、中長期的な効果をより一層に評価し、「いのちの道」など貨幣換算化が難しい効果や各地域の声を十分に勘案した総合的評価が行われることを強く要請しました。
 しかし私は失望してはいません。このことで一層現在の道路建設の採択基準が地方に厳しく、地域の声を取り入れる上で不十分であるかはっきりしたと言えます。
継続審議扱いとなった理由を明らかにし、それを新しい道路建設の採択基準の実現に繋げる足がかりとするつもりです。詳細な検証を議連でも進めて参ります。
最終的には残り4路線、必ず凍結解除を実現する覚悟ですが、それが選挙目当ての、この場限りのものでは我々の議連の目標が達成されたとはとても言えません。

 民主党の岡田幹事長は、今月19日の定例会見でも凍結した18路線のうち5路線について、凍結解除が伝えられている事について、「これでは何のために国会で散々議論したのか」として、「コストがベネフィットを上回るものについては見直す」という基準を指摘し、「簡単に解除されては困る」と述べたのですから、民主党としては当然の結果であり、本日の結果もそれでいいと言うことなのでしょう。


                      6月25日  江藤 拓












 世界でも最難関といわれる「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」でピアニスト、辻井伸行さんが優勝した快挙に日本中が沸いています。しかし「日本人が初の優勝を果たした」事に加えて、「全盲のピアニスト」であることをマスコミがあまりに強調しすぎることに、私は不快感を感じてなりません。
凱旋帰国のインタビューで、「1日だけ目が見えるとしたら何を見たい?」という質問をした無神経なレポーターの質問をテレビで見て、愕然としました。彼はピュアな心で「両親の顔です」と冷静に答えていましたが、私は腹が立ちました。
私は、党内で「公共放送のあり方について考える議員の会」の副幹事長を務めています。遺族や犠牲者に「今の心境を一言」などというコメントを、視聴者は事実の報道だけで感じ取っているはずです。報道には中立・公平性は当然として、時に思いやりや気配りを求めたいと思います。
10歳でプロになると決意して以来、並外れた才能にも確かに恵まれていたのでしょうが、そこには想像を絶する努力があったはずです。インタビューでも「今までつらいと思ったことはなく、楽しくピアノを弾いてきた」と笑顔で語っていました。人間的にも二十歳とは思えない人間の大きさを感じます。
私も早速CDを買って聞いてみました。私もクラシックは好きですが、それほどの聞く耳を持っている訳ではありません。しかし「先入観なく素晴らしい!」と感銘しました。お母様の強い意志、子供を愛し信じる心が伸行さんの努力と一つになって成し遂げられた快挙であり、正に芸術です。根気強く指導をされた方がどなたなのかは知りませんが、その先生にも敬意を払いたいと思います。
我々政治家は、彼から何を学ぶべきなのか、考えています。

 本日午後1時よりの本会議で海賊行為対処法、租税特別措置法、国民年金法の三法案が憲法第89条第2項により再議決が行われ、何れも再可決されました。思えば今後3分の2条項が国会で行われることは、次期衆議院総選挙後には二度とないでしょう。ある意味では、憲政の歴史上二度とない国会を経験していると言えます。



                    6月19日  江藤 拓










 この数日、私は悩み続けてきました。それは衆院で臓器移植法改正案が10年以上の議論を経て、本日採決が行われるからです。今回の採決では党議拘束はありません。しかも単に賛否を問うわけではなく、内容の異なるA〜Dまでの4法案が提出され、記名投票を行い、各議員の考え方を明確にせねばならないからです。
現行法では、15歳以上の本人が、生前にドナーカードなどで臓器提供に合意していることを事前に意思表示している場合のみ、臓器を提供するのは可能です。しかしドナーカードの普及は進んでおらず、私自身、「献体」の登録をしているので、それで事足りるのだと思っており、慌ててドナーカードを入手しました。
A案は年齢制限をなくし、故人の意思が不明でも家族の同意があれば臓器提供が可能になります。この案が最も臓器提供が増えるであろうし、国際的な判断基準に順ずるものとなります。脳死は人の死に限りなく近いという考えです。
B案は提供年齢を12歳以上に引き下げることをその柱とし、C案は脳死の定義を今以上に厳格化することが必要だとするものです。
そしてD案は、15歳以上は現行法と同じとし、15歳未満は家族の同意などを条件に臓器提供が可能となります。

生まれながらに心臓疾患などを患い、移植以外に子供を救う道がない親御さんが、ボランィアの方の協力も得ながら、財産を全て投げ出し、路上に立って募金活動などをする姿が見られます。それは現行法では国内での臓器提供がほぼ絶望的で、更に海外で臓器提供を受けるには、1億円近い費用が必要なのが今の現実だからです。また国際的にも、WHOが海外に渡航して臓器移植を受けることを自粛するよう求める指針の作成を目指しています。
私は一昨年、父をベトナムで失いましたが、検死を断りました。死後であっても、親父の体にメスを入れられるのは耐え難く、そのまま返してほしかったのです。そんな事を思うと、それが私の息子だったらと考えるだけで混乱し、妻の順子にも相談しました。たとえ息子はこの世にいなくなってしまっても、体の一部だけでも現世に残り、苦しむ誰かの命を救うことが出来ることで遺族も慰められるのか・・・。
いま朝の7時半です。このコラムを書きながらも、迷い、胃がキリキリ痛みます。自分が実行する決断も出来てないのに、賛成票を投じていいものなのか・・・。
本会議は午後1時からです。採決を棄権することも一つの選択肢でしょう。しかし、私はD案を支持することに決めました。


                     6月18日  江藤 拓











 以前もこのコラムで書きましたが、平成12年の制度開始以来、中山間地域での農業・生活を支援してきました中山間地域等直接支払制度は、本年度で一区切りとなります。
現場の方からも「使い勝手がよい」と評判な本制度の維持・拡充を望む声が大変強いものがあります。しかし有識者の間には、「もう10年経ったので、一定の成果も上がり、その役割は終わった」との意見もあるのです。それらの意見に危機感を感じ、私を本部長として、関係局庁局長を構成員とするプロジェクトチームを農林水産省内に立ち上げ、
来年度以降のあり方について鋭意検討を始めました。地元でも、この中山間地域等直接支払制度継続に対する強い要望と、打ち切りへの不安は肌身を持って実感しております。21年度で期限切れとなりますが、継続の必然性を確認するために、宮崎県以外の実態も知っておく必要があると考え、吉村農村振興局長、仲家中山間地域振興課長以下プロジェクトチームのメンバーで長野県伊那市に現地調査に行ってきました。
実際に本制度を活用して、鳥獣害防護冊の設置や道路・水路の管理、遊休水田を牛の放牧地として活用する事例など、地域をいかに維持・活性化するかの様々な工夫を紹介いただきました。さらに、意見交換会では、地域の皆様から、改めて本制度の存続に対する非常に強い思いを承ったほか、高齢化が進展する中で、地域の実情を踏まえた支援要件の見直し・充実など、貴重なご意見を頂戴しました。
日本の原風景・原点である中山間地域に暮らしを守るために、皆様の切実な願いをできる限り反映できるよう、具体的に来年度予算の概算要求に向け、この中山間地域等直接支払制度をより使い勝手の良い、充実したものにするべきだとの思いを改めて強くしました。




                 6月8日  江藤 拓










 本日、朝8:30から自由民主党本部において、道路調査会が開かれました。道路調査会は、自民党内の道路問題に関する最大の組織で歴史と権威があり、父も道路調査会の最高顧問を務めておりました。

昨日調査会長の山本有二代議士からご連絡を頂き、
道路調査会で「いのちの道」議連の活動の趣旨と活動内容について説明を調査会の場でするようご指示されました。私が「いのちの道」議連を立ち上げるにあたっては、「若手の国会議員が先輩の立場を無視し、スタンドプレーをしているとだけだ」受ける事が一番嫌だったので、そうではないことが認知された様で、大変嬉しく思いました。

会長は、「江藤君が会長として「いのちの道」議連を立ち上げ、大変目覚しい活動を行って来ているので、江藤君から設立の趣旨、これまでの活動内容等報告させます」とご紹介までいただきました。提言書等を資料としてまとめ出席された議員の皆様に配り、説明させて頂きました。出席した先生方からは、ひやかし半分のお褒めの言葉を多数頂き、少し照れくさくもありましたが、議連メンバーと力を合わせてこれまで努力して来たことが、先輩議員のご理解を得られた事に安堵と感激を感じました。またこのような場で若輩の私に、報告の機会を与えて下さった、山本道路調査会長の度量の大きさに敬服し、感謝しています。
その後、多数の先生から、活発な発言が相次ぎ、会議は熱を帯びたものになりましたが、「B/Cが全てではない、道路採択基準については、見直しが必要だ」という意見が相次ぎ、「いのちの道」という表現も多数の先生方が用いてくださいました。議論百出の後、山本会長が取りまとめとして、道路調査会としても道路採択基準の見直しを次期総選挙のマニフェストに盛り込むことを決議すると宣言され、決議文が満場一致で採択されました。

その後、
山本会長を先頭に金子一義国土交通大臣へ訪問し、道路調査会の決議文を手渡し、趣旨の説明を山本会長がおこないました。大臣からも趣旨に賛同するお返事を頂き、大変心強く思えました。私からは決して選挙目当ての凍結解除と受け取られることのないようにすること。その為には論理的に国民に説明の出きる解除とすべきで、民主党議員の言うように、コスト削減により解除を目指すばかりではなく、地元の理解の得られるコスト削減はしながらも、期待される道路開通の効果が損なわれないように、便益の見直しを重点的に行うように申し入れました。地方にも光がより当たる日が近づいていることを感じています。





                    6月5日  江藤 拓










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