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 先日の北海道に続いて、今回は九州で畜産・酪農対策小委員会の視察を行いました。一日目は、鹿児島県をそして二日目には宮崎県を視察するスケジュールでした。
私はどうしても鹿児島の視察は地元での前々からの約束があり、参加出来ませんでしたが、二日目からの宮崎は合流できました。
まずは延岡農協で、宮崎県農業協同組合中央会の横山会長をはじめ、肉用牛繁殖農家代表として加行保男氏、肉用牛肥育農家代表として延岡農協畜産センターの日高道裕専務、酪農家代表として甲斐壽徳氏、養豚農家代表として松下秀信氏と、各畜種ごとに代表の方に参加していただき、活発な意見交換会が行われました。イチロー選手が宮崎に来ているNBCの影響で会場到着が30分近く遅れましたが、予定されていた時間を大きくオーバーして本音の話しが聞けたことは大変意義深かったと思います。宮下委員長は、極めて冷静な人ですが、私はついつい地元であることもあって、少々熱くなって議論をしてしまいました。
畜酪対策は一年に一回行うのが通例でしたが、昨年は2月・6月・10月と3回行い、期中改定まで行いました。自分としては出来うる限りの対策を、それでも十分ではなかったとしても精一杯の事をやらせてもらったという自負があったのですが、「よく分からない」「不十分だ」「言った事が実行されていない」などという想像していなかったあまりにも厳しい意見が出たことには、少々ショックを受けました。これまでの対策が、畜産農家の経営を支えはしたものの、ご満足して頂けるものではないことはわかります。
しかし、せっかく実行した対策も理解されていない又は全く現場に知らされていない実情を改めて痛感しました。政策は本省から県や各種団体を通して現場には説明されますが、私も自作の簡略化した一枚紙を作って説明して歩きましたが、まだまだ努力不足だったと痛感しています。

現場の調査は高千穂町に行かせて頂きました。これまで畜酪の視察というと、空港からのアクセスのいいところ、そして優良な事例を選んで視察する傾向が強かった気がします。
ですから、今回は是非条件不利地域、中山間地で頑張っている姿を見てもらい、厳しい現状を改めて実感してもらうために西臼杵を選びました。その上で、求められる政策・急がねばならない対策を短期・中期に分けて考えねばなりません。
一カ所目の視察地の高千穂町の黒毛和種繁殖農家の興梠哲法君が中心となって県単事業で立ち上げた「すけっと牧場」などは、地域の若者がボランティア精神を発揮して地域の畜産を守ろうという先進的な取り組みですし、2カ所目の田原肥育センターは、この子牛価格下落の環境下では能力が低くても買い支えをする役割も果たさねばならない事もあり、経営は厳しくなっています。農地の集積がほぼ不可能である中山間地域では、畜産が農業経営の大きな基盤となっていることは、地域を守る視点からも考えねばなりません。
今後輸入飼料に頼った畜産経営全体の構造改革を進めることも急がねばならない課題です。北海道と九州、全く違う条件下での畜酪を視察したことは、勉強となりましたがこの経験を政策に活かさねば何の意味もありません。

そしてようやく本日平成21年度予算案が衆議院を通過しました。ギリギリとはいえ、野党の思惑がどこかにあるにしろ年度内成立が出来たことは本当に良かったと思います。もしこれが出来なかった場合の、国民生活の悪影響を考えるとゾッとします。
後は、予算関連法案ですが、あくまでも国民目線での速やかな可決成立を図らねばなりません。



                        2月27日  江藤 拓










 2月20日金曜日から畜産酪農の視察で、北海道に日帰り(予定)で行ってまいりました。自民党の畜産酪農対策の委員長は、私と同期で長野県選出の宮下一郎代議士で一番の親友です。それに農林部会長の宮腰光寛代議士、地元からは武部勤元幹事長、飯島夕雁畜産・酪農対策小委員会副委員長が出席されました。農水省からも大杉武博牛乳乳製品課長、山根英一郎畜産総合推進室長、小林博行草地整備推進室長が同行し、また自民党政調からは、吉田修参事も参加しての視察となりました。
私は温暖な気候の宮崎県で生まれ育った人間だけに、
冬の北海道の厳しさを痛感させられる視察になりました。初めは各農場の概要説明は寒いのでバスの中で行うとの事でしたが、行った先では多くの方々が外で立って待っていてくれていましたので、外で我々も説明を聞くことにしたのですが、とにかく「寒い!」。それなのに説明してくれる酪農経営者の方、地元の方々はどう見ても余りに薄着なのに驚きました。ジャンパーを着ていても雪が降っているのに手袋もせず、チャックもせずに平然とされている方さえいる姿に、いかに普段厳しい環境の下で酪農に従事しておられるのかがわかりました。そう言えば、私の地元の漁師も驚くほど薄着です。私の趣味は釣りですが、今の季節は厳重に重ね着しなくては、とても無理です。釣りメーカーからも高性能の防寒着が色々と発売されていて、結構高価ですが必需品です。
話がそれてしまいましたが、現場を見ることが農政では一番の基本ですので、正直な言葉が多く聞けた事は、大きな収穫でした。ある酪農家のお父さんは、小学校5年生の長男を紹介してくれましたが、「後は継がせない方向で教育しています」という答えに酪農家の現実の全てが集約されている思いがします。
農畜産物の生産に意欲を持って懸命に取り組んでおられるみなさんが、経営を継続できるように、
更に言えば生産意欲が増すような思い切った畜産酪農対策を練り上げねばならないことを確信しました。
予定では今回の視察は日帰りの予定でしたが、940ヘクトパスカルの低気圧が襲来し、稚内から千歳の便は欠航となり、千歳まで夜行列車で6時間かけて移動せねばならなくなり、夜中にホテルにやっとたどり着きました。しかし翌朝も次々と欠航が決まり、朝1番便で羽田経由―宮崎と移動するはずが、ようやく離陸できたのが昼の12時でした。土曜日の日程はぼろぼろです。妻に代理出席を頼み何とかお許しいただきましたが、 日向市東臼杵群医師会の皆様の総会での講演だけは、どうにも代理がきかず流れてしまい申し訳なく残念でなりなせん。
これも余談ですが、我々政治家が視察をすると各地のグルメを堪能しているんじゃないの?と聞かれることがありますが、今期の視察は朝食以外、全てバスか電車の中でお弁当でした。とにかく時間が無いので大概こんなものです。でも正直言うとせめて北海道ラーメンくらいは食べたかったのが正直な気持ちです。

最近は毎日のように自民党の失態が報道されます。国民の皆様には申し訳なく恥ずかしい気持ちです。
しかし中川前大臣は小泉構造改革路線の緊縮財政から大きな転換を果たしてくれました。農林水産省の予算も3兆円を切っていたものを、国民の食料自給率向上への期待と、食の安心安全を実現し国内の農地をフル活用する政策に理解を示し、補正予算を加えて農林水産省の予算規模を3兆63億円まで引き上げてくれました。私も農林水産大臣政務官として無理なお願いもずいぶんしましたし、なかなかアポイントが取れないので、時には財務省で待ち伏せしたこともあります。
中山国土交通大臣に加えて、中川財務・金融大臣までが辞任されたことは、私にとって大ショックです。テレビの映像を見た限り、どんな言い訳も通るはずもなく、残念ですが辞任されるしか道は無かったでしょう。どうして周りの随行者が止めなかったのか・・・。
今後麻生内閣の国会運営はこれから益々厳しくなるでしょう。しかしアメリカの共和党と民主党が政党間の対立を超えて、国民のために経済対策で合意に至ったことを日本の政治かも見習わねばなりません。野党も何かといえば引き延ばしや審議拒否をするのではなく、21年度予算を一刻も早く上げて、必要なら更に思い切った補正予算を仕上げることに与野党で協力し合えるのであれば、野党の解散要求にも早期に応じてもいいと考えます。
どうぞ皆様、朝の番組やマスコミからばかり情報を得て判断するのではなく、与野党の政策の内容、その実現性をもっと厳しい目で見ていただきますようにお願いいたします。



                      2月23日  江藤 拓











 今さら言うまでもなく、子どもは日本の宝です。
これからの日本の将来を決めるのは子供達です。それだけに私達大人が、いかに心豊かで思いやりのある新しい時代を切り拓く力を備えた子育てをするかにかかっています。
しかし現実には、情緒不安定や、多動性障害、いわゆるキレる子が増えているのが現実です。若者の中にも無気力、自殺、親さえも手にかける事件が、今では珍しくなくなってしまいました。
そんな時代であるからこそ、「心」を育成する時期の子どもを受け入れる保育の役割は、これから益々重要になります。共働きの家庭にとっては、切実な問題です。

2月12日自民党本部で開かれた
「明日の日本の保育の本質を考え行動する議員連盟」
設立総会
保育園・幼稚園・小学校・中学校までの、一連の義務教育終了までの全教育過程において、今まで以上に政治が力を入れなければならないことは言うまでもありません。
そこで昨日、「明日の日本の保育の本質を考え行動する議員連盟」を、代表世話人に参議院の衛藤晟一先生にお願いをして、設立いたしました。
それは、厚生労働省の「社会保障審議会 少子化対策特別部会」において、政府の規制改革会議の議論を発端とした市場原理主義が、保育の世界にもその尺度が取り入れられる流れが加速している感を、強よく感じるようになったからです。
現行制度では、市町村の責任で保護者の希望と児童の福祉に配慮して入所する保育所が決まります。しかし、2月8日の読売新聞一面には、あたかも保護者と保育園との直接契約が導入されるかのような断定的な記事が載りました。我々にとっては正に寝耳に水です。政治を無視した官僚の暴走と写りました。そこで、設立総会当日には、厚生労働省の北村大臣官房審議官、朝川幼保連携推進室長にも出席を要請し、記事の内容の真偽を問いただしましたが、審議官からは「この記事は事実無根であり、担当記者にも厳重に抗議をした」との返答を得ました。しかし、これで安心する訳には行きません。厚生労働省は今だに保育制度を根底から変えるような制度改革を目論んでいることは、明白だと感じます。
「改革は」は必要です。都会を中心とする待機児童の問題は、子供達の為にも働く事を望む家庭にとっても、早急に解決すべき問題です。
しかし、都市と地方の事情があまりにもかけ離れていることは言うまでもありません。しかし、全国一律の制度改正は、今まで上手く行っていた部分にまで新たな歪みを生じさせる危険をはらんでいます。
今後の新たに制度設計をするのであれば、慎重の上にも慎重に議論を重ねる必要があります。私にはこの点でも、まだまだ不十分だと考えます。
保育を受ける一人一人の子どもが人として尊重され愛され、その未来における可能性を最大限発揮することができるような保育制度の仕組みが構築されなければなりません。
市場原理主義が人を幸せにしない。まるで人が金に支配されている様なサブプライム問題発生後の世界の大混乱をよく考えなければなりません。


                      2月13日  江藤 拓












 先週の7日土曜日、国務大臣の野田聖子先生をお招きし、「隠さない政治講演会」を日向文化交流センターで開催させて頂きました。
結果としては、1600人プラス小会議室300人のキャパシティの所に、3000人を超える方がご参集賜り、
感激と驚きで胸が詰まるほどの思いです。しかし、かなりの方が、席もなくロビーや通路で立ち見をして頂くしかなくなってしまい、中には受付だけをして、「盛会であることに安心したので帰ります」と言って、講演を聴いて頂けなかった方も数多くいたことは誠に申し訳なく思っております。
昨日から、夫婦でお礼回りをしておりますが、お礼と同時にお詫びを申し上げながら回っております。講演の内容は、録画してDVDに製作中ですが、もうすでに多くの方々から、早くDVDを配布してくれるようにご要望が多々あり、うれしい限りです。この会では野田大臣が分かりやすく、そして鋭い論評を私の問題提起に対してして下さいましたので、内容については、自信があります。
しかしあまりにも取り上げたいトピックスが多すぎて、時間切れになり、取り上げることができなかった点も多かったことは、残念です。しかし、今回で多くの事を学ばせていただきました。自民党大逆風の中、講演会を企画して果たしてどれほどの方がご出席頂けるのか不安でならなかったのが、正直な気持ちでした。
しかし、私はもちろんのこと女房や事務所スタッフ、そして後援会のみなさまが、真剣に取り組んでくれた結果、目標人数を1000人以上も上回る成果が出せたことは、父亡き後も江藤後援会には鉄の結束が今も脈々と生き続けていることを実感することが出来、大変励まされました。
立ち見の方が多くいたと先ほどふれましたが、私がパソコンを使いながら議論を進める都合上、着席して野田大臣との討論を始めようとしたところ、大臣から「拓ちゃんこんなにたくさんの人達が立って聴いてくださっているのだから、私たちも立ってやりましょう」と冒頭に指摘されたときには、はっとする思いがすると同時に、そこに心がいたらなかった事に反省し、はずかしく思いました。
今回は、司会者を立てず、司会進行も私が担当し、会の冒頭には初めて延岡のゴスペルコーラスグループ「マリエミュージック」(素晴らしかった!!)にも開会を飾ってもらい、会終了後、皆さんが「良かったよ。あと1時間聴きたかった」と言って頂けたのは、とてもうれしくて目元がついゆるみそうにもなりました。
しかし今朝も事務所スタッフ会議を開き、今回の会の出席状況を地区別・団体別・個人別に細かく分析し、来るべき選挙に生かさなければなりません。今回の大会の成功が、逆に後援会の安心感につながってしまうことも大変危惧される点です。とにかくこれからも、まずは農林水産大臣政務官としての公務をしっかりと果たし、時間が空けばたとえ半日でも地元に帰って選挙への準備をしたいと思っております。
最後に今回の会の開催にご尽力ご協力くださった皆様、ご出会賜った皆様に、厚く御礼申し上げます。そして重ねて座席が無く立ちっぱなしであったり、会場にも入れず、やむなくせっかく来て頂いたのにお帰りになった方々に心からお詫びを申しあげます。
本当に皆様ありがとうございました。


                     2月10日  江藤 拓










 定額給付金が一つの大きな争点になっています。この問題については、地元を歩いておりますと、様々なご意見をいただきます。
マスコミで多くの国民が反対していることを数字で実感する一方、
多くの方々が一日も早い給付を楽しみにしている割合が、想像以上に
高いことも肌で感じます。
この頃、私は各市町村の老人会長さんに、長寿医療制度の変更の内容など社会保障制度を中心に説明して歩いています。
昨今言われる政治に対する不満の声の中で、「説明責任を政治家本人が果たしていない」とのご意見を踏まえ、少しでも制度の現状を知っていただき、将来への不安を減らすことが出来ればとの思いから、地道な活動ですが続けています。やはり会長さんとは言えども、自分の地域の負担がどれだけ安くなったのか知らない方が多いことに責任を感じます。
そこでもちろん厳しい意見もありますが、定額給付金について「拓くん、いったい何時になるとけ」とか、「楽しみにしちょるとよ、買いたいものももう決まっちょるしね」などという素直なご意見も多く聞かれます。
私も2兆円という巨費があればもっと有効な使い道もあることは、理解しています。全国の学校の耐震工事の実施や橋など交通インフラの整備を急ぐべきだ、など色々な意見が出されました。私は総理に、「思い切って第三次補正を組んで、これらの意見を実行に移しては如何ですか」とご提案しています。
そして当初から、実施するのであれば所得制限をした上で、所得の低い人にその分手厚くすべきことも重ねて主張してきました。
しかし、政府与党として決め、衆議院本会議を通した以上、楽しみに
している国民の期待を裏切ることは更に政治に対する失望感を与える
ことになるでしょう。
私の地元でも、延岡や日向の駅前で民主党所属の市議会議員の方々が定額給付金反対の署名運動をやっていたそうです。だとすれば、地方議会の場でもその意思は当然貫かれなければなりません。
そうなれば民主・社民・共産などが過半数を占める市町村では、当然給付金は出ないことになりますが、覚悟の上なのでしょうか。
政治の世界では本音と建前がよく使い別けられると言います。私は、馬鹿正直に行動した結果、党を追われることにもなりました。あの時を思い返すと、前日の夜まで堅く手を握り合い、「死なばもろとも!」と硬く誓い合った同志だったはずの人が、一夜明けると賛成や棄権に変わっていて、愕然としたことを思い出します。
今回は、地方議会の先生方も試されることになります。


                    2月6日  江藤 拓








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