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 麻生総理が所信表明演説を行いました。その異例ぶりに野党もマスコミも大騒ぎです。正直私も驚きました。しかし考えてみると先の参議院選以来、これまでのルールはことごとく破られ、異例づくしの国会運営を強いられてきたわけですから、あまり驚くような事ではないかもしれません。

総理が様々な問いかけをしたことに対して、
官邸で行われた就任式にて
民主党は強く反発していますが、総理の問いかけは、国民が知りたいことばかりだったと思います。今までの民主党ではなく、政権を奪取する意気込みで来たる総選挙を戦う訳ですから、与党から投げかけられた問いかけに答えるべきです。
所信表明演説の内容についても民主党鳩山幹事長が「全く内容がなかった」などと言っていましたが、「ちゃんと聞いていたのだろうか」という感じです。麻生総理はまず冒頭に内閣が突然交代したこと、中山国土交通大臣の一連の発言について、国民の皆様への率直なお詫びを述べられました。これは大変大切なご発言で、我々自民党所属国会議員全員がまずは反省の上に立って、有権者の皆様と向かい合って行かねばならないことを強く感じました。
その上で、「日本は強く、明るい国であらねばならない」ということ。その原動力は国民の中にこそありのであり、「日本人の底力に一点の疑問も抱いていない」とまで言われました。「そんな事言ったって現実に今が苦しいんだ!」というご意見も多くあるでしょう。しかし明治維新をやり遂げ、列強諸外国の植民地化を阻み、大戦後で焼け野原となった国土と国民生活を再建した先人の知恵と勇気は、現代の我々にも脈々と受け継がれていることを総理は改めて教えてくれました。世界的な金融恐慌さえ懸念される今だからこそ、「うつむかず頑張ろう!その先頭に麻生太郎が立つ」という決意が強く伝わってきました。
75歳以上を対象にした長寿医療制度については、「国民をいたずらに混乱させ不安を募らせてしまい、強く反省する」とまで言われ陳謝し、1年をめどに見直す事を明言されました。農林水産業においては、食糧自給の重要さを改めて見直すことを述べられ、食料自給率を50%を目標として引き上げ攻めの農業を提唱されました。日本経済は全治3年と位置づけ、「あくまでも財政再建は手段、目的は日本の繁栄であります」「経済成長無くして、財政再建はありえない」という発言が行われた時には拍手喝采しました。「いいぞ!麻生総理!その通りだ!」であります。                   
そしてその夜、再び農林水産政務官の任命書を麻生総理から頂きました。総理から「役人の前例がありません」などという言葉に惑わされずに、国家・国民の為にあらゆる努力するように言われ、改めて身の引き締まる思いです。

代表質問が終われば、次は補正予算の審議が行われます。よく地元で聞かれることですが、「国会中継を見ていると予算委員会なのに予算の話しを全くしていない」という指摘を受けます。国民生活を立て直す第一歩として重要な補正予算ですので、その内容について活発な内容のある議論が行われることを期待しています。しかる後に国会を解散し、国民の真意を問わねばなりません。


                       9月30日  江藤 拓











 昨日、麻生新内閣が発足いたしました。早速野党もメディアも、批判的なコメント・論評のオンパレードです。しかしテレビを見ていますと、めずらしく一部の評論家は「それぞれ政策に精通した人材を配置している」という評価や、「派閥を超えて総理自ら行った陣容だ」などといった評価するコメントも聞かれます。
私にとってはメッセージ性のある、国民に対してこれからの方向を明確に示した組閣だと思われ、大変力強く感じています。その一番の象徴が、中川昭一財務相兼金融担当相の起用です。中川大臣はなによりも景気回復と国民の暮らしを元気にすることを最重要課題とされ、党内で積極財政路線を主導してこられました。これで「構造改革路線」、「まずは財政再建ありきの路線」から、何度も私が主張してきた国民目線の政治への転換が確実に実行されるでしょう。中川大臣は農林水産大臣も経済産業大臣もご経験され、地方の苦しさも日本経済の現状についても十二分な知識と経験を持った方でもあります。それに加えて、私が嬉しかったのは、中山成彬国土交通大臣の誕生です。民主党は高速道路を作る基準をB/C(費用対効果)3以上とすべきと主張しておりますが、九州横断自動車道延岡線矢部(山都)〜蔵田間(1.17)や東九州自動車道日南〜志布志間(1.11)など、3で線引きされたら、宮崎県の高速道路の基本計画路線は、1mも出来なくなってしまいます。そんな宮崎県の代議士である中山成彬氏を大臣に登用した事は、麻生総理の言われていた「道路は繋げなければ意味がない」という政治姿勢を表すもので、宮崎にとって大変な朗報だと言えます。
官房長官に就任された河村建夫代議士は私にとって特別な方です。昨年11月に私の父江藤隆美が逝去しました時、成田空港まで駆けつけてくださり、それから数日間はご自身の予定を全てキャンセルして、私達家族と共にその後の手配やお世話などをしてくださり、どれほどお世話になったか分かりません。小柄でとても穏やかな方で、話し方も優しく小声で話される方ですが、その暖かい人柄は広く政界では信頼と尊敬を集めています。麻生総理はやはりよく見てらっしゃるなと私は感じました。自民党が厳しい状況下にあるだけに女房役としては最適の方だと思います。
そして問題の農林水産大臣には8月に宮崎にご講演に来ていただいた石破茂代議士が就任されました。
政界でも屈指の論客であり、元々農林族から政治活動を始められた方で、防衛オタクなどと悪口(?)を言う方もおられますが、自民党農政の意思決定機関である農林幹部会のメンバーでもあります。他派閥ではありますが、私が日頃より親しくさせて頂き、目標とする政治家が石破農林水産大臣でもあります。とにかく新内閣は野党に補正予算の早期成立を働きかけ、来たるべき衆議院解散総選挙では、政策の内容とその実現性を堂々と競い合い、国民に真意を問わねばなりません。




                       9月25日  江藤 拓










 本日、麻生新総裁が誕生しました。
結果は351票を集めた圧勝でしたが、多分マスコミは、「ほらやっぱり結果の決まっていた茶番だった」と叩くのでしょう。
私は結果を見て、大変意義深い総裁選であり、その結果だったと思います。それは地方票141票のうち134票を麻生候補が獲得したということが挙げられます。
あの小泉元総理でさえ、このような圧勝ではありませんでした。
正に、日本全国の党員・党友のほとんどの方々が麻生総裁の誕生を望んでいたということです。
総裁選の中盤で小泉元総理が小池候補支持を打ち出しましたが、それでも小池候補の獲得した票が46票に止まったことは、私にとっては大きな意味を感じさせました。
以前のコラムで何度も書いた通り、小泉構造改革の影の部分の影響は地方ほど厳しいものがありました。福田内閣でも、どうしても小泉構造改革路線から踏み出すことが出来ませんでした。
これでようやく、自民党はこの数年の政治を振り返り、総括し、そして自己批判さえ恐れず、今の国民の生活に眼を向けた政策へと転換がはかれると信じます。
もともと自民党は地方を基盤とした政党であり、額に汗して働く人々の為の政党であったはずです。その結党の原点に今こそたち帰らねばなりません。
麻生総裁はこの一年に地方を回った160回あまりの講演の中で、政府は「景気は踊り場だ」と言うが、確実に景気は後退していることを肌で感じられ、党内で「構造改革よりも今は景気対策が先だ」と訴えてこられました。
私も麻生総裁の下、自由民主党こそが日本を背負って立つにふさわしいと、多くの国民の皆様に信じて頂けるように、党の再建の為に必死の努力をして参ります。
またそれこそが、国民の皆様の将来への不安を払拭することになると信じます。



                      9月22日  江藤 拓










 本日の新聞に三笠フーズの汚染米の転売問題で、関係先24都府県の377業者が公表され、うち宮崎県では66社が公表されました。
全く過失もなく、人災に遭ったと言える個々の和菓子店への影響を考えると、実名公表に同意した場合のみ公表してはどうかとの議論もありました。しかし連日マスコミで大きく報道され、消費者の不安も日々高まり、ついに公表せざるを得なくなりました。
今後起こるかもしれない風評被害などを考えると、本当に申し訳なく思っております。
また消費者の皆様に対しても、中国餃子の問題などもあって「食の安全」への不安が高まる中で、農林水産省の検査体勢が甘く、このような事態を招いたことは誠に申し訳なく、言い訳の余地のないことです。
本件によりご迷惑をおかけしている全ての皆様に心からお詫びを申し上げ、今後二度とこのような事態を招くことのないよう、今後の対策を省内でまとめつつあります。

まずは、食品衛生上問題のある事故米穀について、消費者が不安を感じることのないよう国内流通する可能性を断つことが基本であります。
そこで今後は、そうした事故米穀の販売そのものをやめ、「輸出国等への返送」または、「焼却等廃棄処分」といたします。それでも万が一、食品衛生上の問題発生した場合にも、直ちに流通ルートを特定できる「米トレーサビリティーシステムの導入」や、消費者が自ら商品を選択できる、「米関連商品の原料米原産地表示システムの確立」に向けて検討を始めています。
明日には衆議院農林水産委員会が急遽開かれることとなりましたので、与野党の委員の指摘に真摯に耳を傾け、国民の皆様の信頼回復に努めて参ります。



                 9月17日  江藤 拓









いよいよ今日から総裁選が始まりました。
私は10:30から行われた麻生候補の出陣式に出席しました。前回の総裁選と違って、党本部の702号室は議員で鮨詰め状態です。マスコミなどの報道もあり、麻生候補の当選を多くの議員が感じているのでしょう。
しかし、昨日も多くの先輩、同僚議員に麻生候補の支持を呼びかけましたが、

党本部で行われた麻生候補の出陣式
やはり今の段階では「各候補者の政策・主張を聞いてから決めたいので今はまだ白紙」といった答えも多くあります。しかし私は同じ自民党の中で、日々主義主張をぶつけ合ってきた訳ですから、各候補の政策の骨格の部分は十分わかっているはずだと思います。
メディアは5人の立候補を受けて「茶番だ!」などと言っています。地元を歩いていても同様のご指摘を受けることもありました。しかし私は、決してそうは思いません。それは各候補のスタンス「政策の柱」とも言うべきものが、かなり違っているからです。

麻生候補は景気回復、経済政策を最重要課題としており、消費税アップには慎重な姿勢をとっています。
対して与謝野候補は社会保障制度の充実や財政の健全化の為には、今すぐの消費税アップが必要であると堂々と主張されています。
石破候補は安全保障のあり方、国際貢献のあり方について正論を述べておられますし、都市と地方の格差などあらゆる格差の是正に積極的に取組む姿勢を示しています。
石原候補は若手のホープらしく、都会的な洗練された新時代の政治家ですし、小池候補も自民党始まって以来の女性総裁候補として、環境問題などを中心とした新しい政策を持っておられます。皆様も是非「茶番だ!」などと笑わずに、厳しい目で各候補の主張に耳を傾けいただきたいと思います。

                     9月10日  江藤 拓










 立候補者も出揃いつつあり、自民党総裁選はすでにヒートアップしています。「拓ちゃんはどうするの?」と多方面から声がかかります。国民生活再建の為には、財政再建の目標年度を先送りしてでも、大規模な補正予算を組むことを堂々と主張される麻生太郎氏。自民党でも抜きに出た政策通で、それでありながら我々若手の意見にも辛抱強く耳を傾けてくれる温かい人柄の与謝野馨氏。小泉構造改革路線を継承し、洗練された都会派の小池百合子氏と石原伸晃氏。本日以降も更に増えるかもしれません。民主党も総裁選を行いますが、立候補の意欲に燃えている人物が、次々と立候補断念に追い込まれました。その状況と比べると自民党が開かれ、切磋琢磨しあう本来あるべき姿に戻りつつあるのを感じます。各候補は国家感、経済政策など自由闊達な政策論争を展開していただき、是非国民の皆様には、自民党内の多種・多様な意見を聞いていただきたいと思います。
私は前回のコラムで明言した通り、前回同様、麻生太郎氏を支持します。昨日の派閥総会では「国民は生活が苦しくなり、国の将来、自分自身の将来に不安を抱いています」「今、この国に求められるリーダーは、国民に希望を与える事の出来る人物であるべきです」と意見を述べ、麻生氏を支持すべきだと強く主張しました。前回の総裁選では伊吹派は福田氏支持でしたが、「隠れ麻生」ではなく公然と麻生氏を支持したので、かなりきつい立場にも追い込まれましたが、今回は派も麻生氏支持でまとまり有難いと思っています。
マスコミがはやし立てる様に、今自民党は結党以来の危機にあります。しかしそれ以上に日本国自体が危機に瀕しています。その責任は我々政治家に大いにあることは十分自覚しています。こんな厳しいときには、やはり亡き親父の言葉が思い出されます。苦しいとき、辛いときこそ「うつむくな!顔を上げろ!空元気でもいいから元気を出せ!」とよく言っていました。この国家的危機の時代に、多少脱線することはあっても、明るく元気なリーダーシップを発揮してくれる麻生太郎氏こそ日本のトップとしてふさわしいと私は確信しています。



                     9月5日  江藤 拓










 福田康夫首相の突然の退陣記者会見から一夜が明けました。昨夜は同僚先輩議員からの電話、マスコミ各社からの電話が鳴りっぱなしでた。
感想や意見を求められましたが、何と言っていいのか正直言葉に詰まります。自前の内閣を創り、私も農林水産大臣政務官として内閣に加えていただきました。食料の国際事情が大きく変化し、これまでになく国民の皆さんが「食の安心・安全・安定供給」に関心を持ってくれています。その一方で、国内の農林水産業の経営は厳しさを増しています。そんな今、この職を任せられたことに、私は政治家としてこれ以上無いやり甲斐を感じ、燃えていただけにショックです。国民の皆さんの目には当然再び政権が無責任に投げ出されたと映るでしょう。更には国際的にも日本の政治の混迷振りは冷ややかな目で見られる事は避けられません。私も福田内閣の一員の立場であり、国民の皆様にお詫びを申し上げたいと思います。

こうなった以上、これからどうするのかを考えなければなりません。まずは自民党の総裁選挙をせねばなりませんが、これは開かれたものでなければなりません。私は小泉政権以来続いてきた「とにかく財政再建、市場原理主義を中心にすえた行き過ぎた構造改革路線」の検証・見直しをずっと党内で主張してきました。将来の世代の為に負債を減らす努力は当然必要ですが、国内の景気が冷え込み、国民生活が苦しくなっている今は、2011年の財政健全化の目標を少しばかり先延ばししても理解は得られると考えます。この主張は麻生幹事長の考え方と一致するものです。ですから私は前回同様、総裁選では麻生代議士を支持します。

国会が召集されれば、衆議院解散総選挙を見据えた与野党の激突となるでしょう。まさに政権を担うにふさわしい政党を国民の皆様に判断して頂く場とすべきです。民主党もとにかく解散に追い込むことを最優先として審議拒否などせず、堂々と議論に応じていただきたいし、自民党も解散総選挙を恐れることなく、国民の声に真摯に耳を傾けなければなりません。





                   9月2日  江藤 拓








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