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 穀物の国際市場価格の上昇に歯止めがかかりません。オーストラリアは今年も干ばつですし、アメリカでのとうもろこし作付け面積は、前年比18%減となる見込みです。配合飼料高騰対策PTがスタートして一ヶ月が経ちましたが、更に状況は厳しくなってきています。

そこで昨日、配合飼料高騰対策PTで茨城県に現地調査に行ってきました。
党本部を昼に出発して、まずは明治乳業守谷工場を視察し、その後小規模ながら頑張っている『ミルク工房もりや』を視察しました。それぞれ最新の技術と効率化によって製造された牛乳と、少量ではあっても、こだわりの低温殺菌のおいしい牛乳・飲むヨーグルトを作っており、大変参考になりました。4月1日から牛乳の販売希望価格は1リットル入りで十円引き上げられましたが、今のところ現実に業界全体では、二円程の店頭価格のアップに留まっているようです。日本の酪農は今、本当にギリギリの存亡の危機に立たされています。そこで行われた今回の販売価格の見直しは乳業メーカーの為ではなく、酪農家の手取り所得の引き上げを目指したものですが、中小を含めた乳業メーカーと大規模量販店の関係にも改めて注意が必要のようです。『ミルク工房もりや』では、直接酪農家から生乳を集めるのではなく、制度上関東乳販連経由で買っており、原料が割高になっているようでした。このような国の補助を受けた地元密着型の事業体には、例外措置も検討に値すると思います。そして最後に稲発酵粗飼料生産農家や酪農家、稲の品種改良研究者の方々との意見交換会をおこないました。九州の畜産とはいささか事情が違う様ですが、参考になる点も多々ありました。とにかく現場の事情をもう一度再確認した上で、5月末に向けて追加対策の検討をしていきます。



                    4月15日  江藤 拓











 昨日、宮崎県畜産5団体が発起人となり、「故 江藤隆美を偲ぶ会」

お世話になった
皆様にご挨拶させて
頂きました。
が宮崎市の観光ホテルで開かれました。この変化の激しい現代社会にあっては、「去るもの日々に疎し」という様に、死去した者のことは忘れ去られてしまうものですが、それもある意味仕方のないことです。そんな意味からも今回、畜産団体の皆様が自主的に企画して下さったこの会は本当に感謝でした。
父が他界してから140日が経ちましたが、未だに現実感が無いのが正直なところです。子供の頃からあまり一緒にいた時間がありませんでしたので、久しぶりにふらりと帰ってくるような気がします。

予定時間をオーバーして行われた偲ぶ会は「暖かさ」「思いやり」に溢れたもので、今後さらに団結して畜産県宮崎の発展に努力しようと誓い合う会にもなりました。
父の写真や思い出の品が
展示されました。
代表世話人を務めて頂いた宮崎県畜産会羽田会長の身に余る父に対する賛辞や感謝の言葉、各団体・業界を代表して壇上に立って頂いた全国和牛登録協会福原会長、肉用牛農家代表安在さん、酪農家代表吉松さん、養豚農家代表遠藤さん、養鶏農家代表秋山さん、畜産技術員代表黒木さんの言葉に胸が一杯になりました。

そして私にも励ましと期待の言葉を頂きました。もちろん有難い限りなのですが、同時に責任の重さを改めて再認識させられました。私は今、農林水産委員会理事、自民党農林水産部会長代理、野菜・果樹・作物等対策小委員会委員長代理を務めております。自分としては精一杯努力をしているつもりですが、農林水産業を取り巻く環境は日々厳しさを増しています。特に穀物の国際価格の高騰や原油価格の値上がりは、これまでに経験した事の無い外部環境の劇的な変化です。今年の畜産酪農対策では1871億円を計上(対前年比632億円増)しましたが、この難局を乗り越えるには十分ではありません。今年の5月までを目標に党内のプロジェクトチーム(党内で12名が選抜され私もメンバーです)で更なる対策・制度の見直しを行っておりますが、目前には困難なハードルが延々と続いているといった感じです。

父の残した言葉に「泣き言を言うな!」というものがあります。今、正にこの言葉が私の身にしみます。農業・農村を守り、日本の故郷を守ることが日本の未来に繋がる幸せに資するものだと信じています。


                    4月8日  江藤 拓










 四月になって卒業、入学、就職などのシーズンになりました。私の息子も長男が高校に、次男が中学にそれぞれ進学します。三男は6年生になる訳ですが、これまで必ず兄貴が同じ通学班にいたので「これから一人で寂しいやん」と自分だって大変なんだ!とアピールしていました。仕事上、卒業式にも入学式にも出席出来ないのは残念ですが、他のお父さんたちも火曜日では厳しいでしょう。何とか土曜日か日曜という訳にはいかないのでしょうか。

子供たちはみんな空手とサッカーをやってきたのですが、次男は日向サンチャイルドを退団することになります。中学でも部活はサッカーを続けるつもりのようです。本業がありながらご指導頂いたコーチや監督さん達、子供の送り迎えや色々な事で協力し合い、助け合ってきた父兄のみなさんには本当に感謝しています。子供たちがいい仲間に恵まれ、健康に育ったことが何より有難いことですが、埼玉県出身で親戚の一人もいない女房にとって、子育ての悩みなどを親身になって相談に乗ってくれる友人がたくさん出来たこともとても有難いことでした。そして先週の土曜日、サンチャイルドのお別れ会が開かれました。サンチャイルドでは時々飲み会?を開いていますが、私は今回初参加でした。他の子のお父さんとはあまり親しく話したことも無かったのですが、すぐに打ち解けて楽しくうまい酒を飲めましたし、退団する6年生が監督やコーチに感謝状を贈って、一人ずつ感謝の気持ちを伝える場面はなかなか感動的でした。そして最後に父兄に対しても同様の場面があったのですが、改めてみんなの前で子供と向かい合って、日頃なかなか聞く事の無い素直な感謝の言葉に、お父さんもお母さんももう感極まってボロボロです。人前をはばからず大泣きするお父さん。息子を抱きしめるお母さん(照れて逃げ出す子もいましたが)正にドラマティックでした。

子育ては闘いです。子供は親の思ったと通りには育ちませんし、型にはめるべきではありません。我が家の教育方針としては「宿題くらいはしっかりやろう!」といったところで、あまり教育熱心とは言えません。それでも振り返ればいろいろありましたし、これからももっとしんどい話はあるでしょう。子育ては主に女房に頼りっきりですまない限りですが、時間は短くとも子供たちが父親の私ともしっかり繋がっていると実感できるようにしていかなければとつくづく思います。  


                     4月3日  江藤 拓










 一夜明けてついに4月1日になり、揮発油税の暫定税率分が期限切れとなりました。地方自治体は今日から歳入欠陥への対応に追われる事になります。期限切れによって工事の遅れや中断が予想される、国道10号の新富地区の改良工事や門川日向間の拡幅工事のことなどを考えているとなかなか眠れませんでした。福田総理は国民生活に混乱・迷惑をおかけすることに率直なお詫びを述べられましたが、この事態を招いた責任は日本の政治・国会全体にあると言えます。与野党共に衆参で安定過半数を持っていない現在、双方歩み寄ることによってしか解決の道はありません。日銀総裁や今回の暫定税率のように、これからも「一歩も譲らない」という民主党の姿勢が今後の国会運営でも固持されるのであれば、とんでもない事態になりかねません。民主党の主張を丸呑みしろ、出来なければ解散しろと言うのは無茶ではないでしょうか。それでは国会は議論の場でさえ無くなってしまいます。

福田総理が土壇場になって一般財源化を宣言されたときには正直戸惑い、憤りさえ覚えました。これまであらゆる場面で強硬に暫定税率の維持、一般財源化反対の論陣を張ってきただけに、「梯子」を外されたような思いでした。しかし国民生活の混乱を政治の混乱が原因で招いてはならないという思いはよく理解できます。このコラムでも述べたことがあると思いますが、私はとにかく宮崎県県北の代議士として地域間競争に勝てる災害に強い基盤整備をしたい一心なのです。本当に一般財源化されたとしても、地方の急がれる道路関係予算が確保されるのなら異存はありませんが、あくまでも投資効率のみで新たな中期計画を策定するというのであれば、黙ってはいられません。私の選挙区で一番大きな市である延岡市では、民主市民連合9名全員が賛成してくださり、「道路特定財源の確保に関する意見書」が採択されました。地方議会では与野党が県民の目線に立ち行動しているというのに、国会議員である私達は情けない限りです。民主党所属の国会議員の中にも、暫定税率の維持、一般財源化反対を主張する方もおられます。民主党の元代表の前原誠司代議士も、福田総理の提案を「実現したなら一種の革命である」と評価していますし、「暫定税率分を含めた一般財源化が本来望ましい」とも述べています。

様々な生活必需品が値上がりする中、ガソリン価格の値下がりが有難いと思う気持ちは当然です。物流関係の皆さんにとっては、厳しい経営環境の中降ってきたスコールのように感じられることでしょう。しかしここで皆様に改めてよく考えて頂きたいのです。今、国の財政は極めて厳しい状態にあります。少子高齢化は益々進み社会保障費は爆発的に増加しています。今回明らかになった様々な許しがたい無駄遣いを一掃しても、2兆6000億の穴は到底埋まりません。それでも以前の水準を確保しようとすれば、赤字国債で対応して更に国の財政を悪化させるか、消費税など何らかの他の形で国民の皆様に負担して頂くしかありません。もしくは投資効率の低い地方をバッサリ切り捨てるかです。

特殊法人や独立行政法人などを、この機会に自民党が先頭に立って徹底的に見直し、その上ではじめて税率を元に戻すことを国民にお願いし、理解していただくべきです。いったん値下がりしたガソリン価格が再議決によって上がれば、与党に対して大逆風が吹くでしょう。政治家にとって選挙は何よりも恐ろしいものです。だからといってポピュリズムに走ることがあってはなりません。


                    4月1日  江藤 拓








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