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 昨夜、福田内閣が発足しました。またもやマスコミは辛口のコメントの連発ですが、私としてはとにかく早く国会が正常に戻り、仕事をさせてもらいたい一心です。

衆参で指名された総理が異なるために、本会議は3回開かれた訳ですが、そこで見た安部前総理の姿には、少なからずショックを受けました。テレビでお詫びの会見をされた姿より、その様子はさらに痛々しいものでした。自責の念にさいなまれ、自身を失い、心も体も憔悴しきった姿には、野党の議員諸君も野次を飛ばすことも出来ずにいました。

私はこのコラムでも安部前総理に対して厳しい意見を述べてきましたが、昨日の姿を見て心苦しい気持ちになりました。ずるい政治家ならお詫びの会見もしないし、最後の閣議も、総理大臣指名選挙も病気を理由に当然のように欠席するでしょう。そして世間の注目が薄くなってから、政界にいつの間にか帰ってくるでしょう。しかし安部前総理は決してかっこいいとは言えない自分の姿を世間に晒してでも国民にお詫びをし、安倍内閣としての最後のけじめをつけ、次期総理選出の投票をされました。これはとても勇気のいることで、安部前総理の誠実で真面目さが最後に示されたものです。国民の皆様にもきっと伝わるものがあったはずです。

確かに日本国のトップなのですから、いかなる事情があろうとも同情すべきではありませんし、安部前総理自身、望んでおられないでしょう。しかし私のような駆け出しの政治家には想像もつかない、総理大臣という職責の大きさ重さを生々しく実感しています。




                         9月26日  江藤 拓 











 たった今、総裁選が終わりました。結果は福田氏330票、麻生氏197票でした。麻生氏が予想以上の善戦をいたしました。
この10日間あまり、両陣営から多くの働きかけがありました。日頃から親しくしている友人議員、初当選以来たくさんのご指導を頂いてきた先輩、郵政問題で供に戦った仲間、それぞれみんな真剣に、両候補の魅力を訴えてくれました。
しかし今日は、すべての働きかけを忘れて自分自身で両候補と向き合い、結論を出しました。その結果が麻生候補でした。
今の日本は、将来に向かって希望が持てなくなってしまっています。自民党もそれは同じです。正直、政策的には両候補も甲乙つけ難いところでした。それでも最終的に麻生氏に決断した最大の理由は、今の日本には強烈な個性を持った、そして明るいリーダーシップが必要だと考えたからです。
総裁選が終わった後は完全ノーサイドで福田総裁のもと総力戦で臨時国会に臨まねばなりません。
しがらみは良くないものだとよく言われます。しかし社会で生きていく上で人との「関わり」なしに生きていくことは出来ません。そこにはどうしても、「恩」が生まれます。それは政治家の世界も同じです。しかし問題は、その「しがらみ」をふりほどく勇気を持てるか否かだとつくづく私は思います。



                       9月23日  江藤 拓 











 突然の安倍総理辞任から一夜がたちました。昨晩は色々な方々から沢山の電話やメールをいただきました。「こりゃ大変なことになった!選挙になっとじゃろう!」と心配してくださる方、「一体どうなってしまうのか!?何か情報ある!?」と聞いてくる議員仲間、正に大混乱といった感じです。

複数の先輩議員からは、「今夜、今後のことで集まるから顔を出さないか」といったお誘いもありました。私は無派閥で自由ですので、総裁選に向けた働きかけなのかもしれません。しかし昨夜はどの会合にも出ず、まっすぐ帰宅しました。夕食はインスタントのマーボー豆腐をご飯にかけて済ませました。昨夜は一人でじっくり考えたかったからです。

私が一番危惧するのは、自民党所属の国会議員が、どのような判断基準で次期総裁を選ぶかということです。ただ次の総選挙での「顔」として、誰が一番いいかとか、どうすれば自分が生き残れるかとか、自分が権力の中枢に近づくには、誰を担ぐのが一番いいか、などといったものであっては絶対になりません。立候補される方は、政権政党の総裁として、日本の総理大臣として、この難局をしっかりと背負い、何より明確な政策のビジョンを,我々所属国会議員にも国民に対しても示すことが不可欠です。私は、政策と将来へのビジョンを、しっかり見させていただいた上で、誰にも影響されず、誰に投票するかを決めます。

とにかく今は、県民・国民の皆様に、自民党所属の国会議員として本当に申し訳ない気持ちで一杯です。



                        9月13日  江藤 拓










  安倍総理が突然の辞任を表明されました。
この一報をテレビのテロップで見た瞬間はとても信じられず、本気でほっぺたをつねってみようかと思いました。

2時間余りがたった今は、腹立たしい気持ちです。昨日のコラムに書いた通り、総理の所信表明は私に「勇気」と「やる気」を与えてくれるものでした。構造改革一辺倒ではない、地方や社会的に弱い立場にある方々にも、もう一度目を向け直すことを宣言した演説に奮い立つ思いでした。全力で安倍内閣を支えることで、県民・国民の期待に応えることができると確信しました。それがこんな形で内閣が終わってしまうとは、何とも情けない、やりきれない気持ちです。さぞ国民の皆様もお怒りのことでしょう。それも当然のことです。

総大将が腹を切るのであれば、重大な意味と理由がなければなりません。そして腹を切ることで、後に残った者達に何かを残さなければなりません。政治家であれば、「国民に対する謝罪の意志を示す」または、「硬直化した政局の打開」などがありますが、今回の安倍総理の辞任はどれにも当てはまりません。

とにかく新総理・総裁を早く選任せねばなりません。テロ特措法以外にも、やらねばならないことはいくらでもあります。自民党内のゴタゴタが、国民生活に悪い影響を与えることだけは、何が何でも避けなければなりません。自民党新総裁の選挙も、こんな時だからこそ拙速は避け、開かれたものとすべきで、密室談合で決めるようなことだけは厳に慎むべきです。


                         9月12日  江藤 拓










 安倍首相の所信表明演説がおこなわれました。まずは先の参議院選挙での厳しい国民の審判に触れられ、「反省」を率直に述べられました。自らに退陣を迫る声があることにも理解を示しながらも、続投への決意を示すものでした。総理は「改革の影の部分に光を当てる」と述べられ、「優しさと、ぬくもりが感じられる政策に、全力で取り組む」とまで言われ、小泉政権からの成長重視路線の修正を明確に述べられたことに勇気付けられます。

私はこのコラムでも、地方に温かい目を向けることをが、今の自民党には絶対に必要であり、政策転換を党に強く働きかけていくと書きました。参議院選挙後の総理続投についても、疑念を持ってきました。地元で話を聞くと「今回の参議院選挙では、一回自民党にお灸をすえんといかんと思ったかいなぁ」というご意見が沢山ありました。お灸どころではない大やけどをしてしまった訳ですが、有権者の方々が「これで自民党も分かったやろう」と納得していただく一番分かりやすい道は総理の退陣であることは間違いないと思ったからです。

続投を総理が宣言された参議院選挙直後には、中川前政調会長に直接、「厳しい地方の声に耳を傾けて、政策を転換し、格差の是正に目を向けるお気持ちが総理に無いなら、支えることはできません」とはっきり申し上げ、変化を期待しながら見守ってきました。私にはこの所信表明演説で、総理の構造改革一辺倒ではない、地方や社会的に弱い立場にある方々にも、もう一度目を向け直そうという姿勢が、私には十分伝わりました。

それならば私は、全精力を振り絞って安倍内閣を支えます!メディアはさっそくケチをつけていますが、私にとっては自民党の未来に明るい希望が持てましたし、やる気を喚起する所信表明演説でした。
さあ!これからが本番です!党内で具体的にあらゆる「格差」の是正のため、一つ一つ丁寧な議論をし、野党の諸君と政策でガチンコの勝負をします!


                           9月11日  江藤 拓











 平沼赳夫先生の復党問題が、党内で検討されています。平沼先生は「私1人だけ復党はできない」と言われ、先の衆院選で落選した同士の復党を求められました。私はこの報道をネットで見て、体が震えるほどの感動を覚えました。

思い起こせば、郵政民営化法案の衆議院での採決にあたっては様々な人間模様がありました。ほんの数時間前まで「供に死なばもろとも」と誓い合いながら、本会議の採決では私たちとは反対の投票行動を行った議員にも、大変な苦悩と葛藤があったことは間違いありません。かく言う私も平沼先生を一人残し、昨年復党したことをずっと心の痛みとして感じてきました。あの時、平沼先生は「気に病むことはない、若い君たちは、本来あるべき場所に戻るという事だ」と背中を押してくださいました。私たちも懸命に一緒に復党して下さる様にお願いしましたが、平沼先生のご意思は固く、今日に至っています。人事の面でも色々と不利であっても、親父が会長を努めた派閥・志帥会に復党後も復帰していないのも、平沼先生の事が心にひっかかっていたからです。
平沼先生ほど保守の王道を歩んでこられた政治家はいません。そのことは全ての自民党所属国会議員が認めています。今回、誓約書を条件とせず、自民党が復党を認める方向に動いたことでも、その存在の大きさは証明されています。

それでも元来、人は弱いものです。ぎりぎりの時に、最後かもしれない食料を仲間に分け与えることの出来る人はそういません。平沼先生はそれが出来る人だということが改めて良くわかりました。その大きさに、自分の小ささを恥じるばかりです。
先の衆院選で落選した同士の選挙区には、全て現職の自民党所属の衆議院議員がいます。その選挙区調整は困難を極めるでしょう。結局は平沼先生ご自身の復党もダメになってしまいかねません。それでも同士を見捨てない平沼先生は、やはり本物の「侍」でした。

今日もたまたま衆院静岡7区から立候補して落選してしまった、城内氏から電話をもらい色々な話をしたばかりでした。誰がなんと言おうと、私にとって城内氏は大切な友人です。私よりもずっと優秀で正義感に満ちています。彼と再び同じ政党で、国家・国民の為に働けるならこんなに嬉しい事はありません。

国民の皆様の間には、今回の復党について、私たちが復党した時同様、ご批判もあるでしょう。しかし出来ることならば、平沼先生をはじめ、先の衆院選で落選した同士達は、保守本流・自民党を愛する者であることを分かっていただきたいのです。




                             9月7日  江藤 拓


 








 先週、農業共済組合が国の補助金を不正に受給していたことが報道されたとき、「これは大変なことになった」と思いました。不適切な補助金受領を指摘し正すのは農水省の責任ですが、農水省のトップと指摘される側のトップが同じというのは何とも不自然すぎるからです。そして今日、遠藤農林水産相が辞任する事になり、第二次安倍内閣に再び強いアゲインストの風が吹き始めました。就任の記者会見で「農水大臣だけはやりたくなかった」旨の発言で物議をかもしました。それはいかに今の農政がとても難しく、WTOやEPAなどの国際交渉がいかに困難かをよく知っておられたからこそ出た発言で、決して本気で「やりたくない」と言われたのではないと思います。遠藤武彦代議士は農林行政のエキスパートで、尊敬する先輩だっただけに残念でなりません。 

この問題で国会が空転することにでもなれば、テロ対策特別措置法延長などの重要法案の審議が困難になりかねません。そのこともあって今回、早期の辞任へとなりましたが、「国会の運営上の都合」であるという理由付けでは、国民から新たな非難を受けかねません。あくまでも共済組合の問題で責任を感じられ遠藤大臣は辞職を決意されたのです。
今回の党内人事では、私は農林部会・部会長代理をやらせて頂けることになりました。部会長代理は原則当選3回以上とされていますが、希望通りの役職につけた訳ですから、しっかりもう一度地域の事情を加味した農業政策の立案に努力して参ります。ただでさえ波乱が予想される来週からの国会は一体どうなるのか全く予測不可能になってきました。しかし政局はともあれ、今の自民党は参議院選挙を通じて痛烈に届けられた国民の「声」に応えた政策転換をせねばなりません。





                          9月3日  江藤 拓







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