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 11日から来日しているオーストラリアのハワード首相と安倍総理は13日首相官邸で首脳会談を行ないました。「安全保障協力に関する日豪共同宣言」への署名がなされ、私が一番心配していた経済連携協定(EPA)交渉は4月23日から交渉入りすることで合意しました。先週総理官邸で当選2回議員との昼食会が行われた席でも特に総理に直接訴えたことは、現在の国内農業は「品目横断的経営安定対策」への移行による大きな転換期にあり、農家・農協はその対応に大変苦労していること。そんな最中に不用意にEPAが締結され、二国間の農産物関税が大幅に下げられ、更には廃止された場合、国産農産物は市場競争に敗れ国内農業は壊滅的ダメージを受けかねないということでした。総理は日豪EPAには積極的な考えを持ってらっしゃるというのが永田町での評判でしたので、安倍総理が農業の重要性について、ハワード首相に対して強調し理解を求められたことにほっとしています。

経済財政諮問会議は日本のEPAを二年間の間に少なくとも三倍に増やすことを提言していますし、日本経団連はアメリカとのEPA締結さえ求めています。安全保障の観点からも日豪の関係強化が極めて重要であることはもちろんですが、食料を自国でまかなえない国がどれほど危うい立場におかれるかということを忘れてはなりません。戦後食料難の時代にはぜいたく品をいくら持っていても、食べるものが無ければどれほど苦しくみじめであるか日本人は身をもって体験しているはずです。それに現在も世界人口は爆発的に増えており、中国やインドなどの急激な経済成長は近い将来の食料供給不安さえ予感させます。食料を生産する農業や漁業は正に職人の世界の部分があります。そこで頑張っていこうという意欲を持った人の努力が、自分の努力ではどうにもならない国際政治の変化で報われないなどということはあってはなりません。人こそ一番の国家にとっての財産なのです。


                            3月15日  江藤 拓










 日朝国交正常化作業部会の初会合が、ハノイの日本大使館で7日から始まりました。原口国交正常化交渉担当大使は、拉致問題の解決を大前提として、核・弾道ミサイル等の懸案事項を包括的に解決し、平成14年の日朝平壌宣言にのっとって協議を進めた上で、国交正常化を目指す方針を示しました。一方、北朝鮮の宋日昊大使(対日強硬派として知られる)は、過去の歴史清算を前面に押し出し、拉致問題についても「これ以上できる事は無い」と突っぱね、とにかく6ヵ国協議の合意内容を履行することを求め、午後の協議を一方的にキャンセルしました。

日本の最重要課題はもちろん拉致問題と核です。この問題解決無くして6ヵ国協議で決まったエネルギー支援に応じないのは当然です。他方北朝鮮は、核保有国の立場を国際社会に宣言して以来、1991年以降13回行われた作業部会での態度より遥かに強気で、国民の困窮とは裏腹に余裕さえ感じられます。その他にも日本は、拉致被害生存者の早期帰国、真相究明、拉致実行犯の引き渡しなどを求めています。1年1か月ぶりの直接協議に期待もありましたが、本日の協議にいたっては、たったの45分!日本側は協議の継続を確認したと言っていますが、宮崎弁で言うところの「ざっと見られちょる」としか言いようがありません。

次は約束の60日目にあたる4月13日に、大きな山場を迎えることになります。この時、北朝鮮がこれ以上のプルトニウム精製は行わないものの、現在保有するプルトニウム・核爆弾については放棄しないことで、日本を除く四カ国合意するような事態を私は一番危惧しています。

ロシアは今のところ静観の姿勢ですが、韓国・中国そしてアメリカも二国間協議を盛んに行っています。韓国は独自の支援策を決めましたし、アメリカも金融制裁の一部解除を前向きに検討中です。金融制裁を解除するということは、アメリカにとって北朝鮮はもはや「テロ支援国家」ではないという事を意味します。アメリカの一部には「2〜3発の核爆弾はアメリカにとって脅威にはならない」との核保有容認の意見もあると聞きます。しかし北朝鮮の核が対象とするのは間違いなく日本のみであり、わが国としては、何が何でも現有核の完全放棄を大前提とせねばなりません。拉致問題と核完全放棄は一体で処理せねばならない、日本にとって国体の維持と名誉に関わる日本外交上の最重要課題です。万が一にも、日本が梯子をはずされ孤立することの無いように、細心の注意を払っていかねばなりません。もし北朝鮮が今後とも核保有国であり続けるならば、非核三原則の見直しや、日本の核保有という事態まで本気で議論されることにもなりかねない、本当に危険な事態に至るでしょう。

 
                         3月8日  江藤 拓










 実はとても恥ずかしい事ですし、お叱りを覚悟で告白します。先月のある日曜日に釣りに行って、不覚にも海に転落してしまいました。この日は天気予報も悪く雨模様で波も高く(船止めになるほどではなかったのですが)条件はよくなかったのですが、「今日行かないと今度はいつ行けるか分からん」などと思い釣行しました。午前十一時ぐらいには満潮を過ぎ、午後二時頃には若干波も下がり始め潮も引いたので「もう世話なかろう」と磯の先端に釣り座を移動しました。この時点で釣り座と海面の高低差は1メートル50センチはあったと思います。二時間くらいは何とも無かったのですが、突然一発波(何時間に一回来るという大波)が来て、足元の道具を海にさらっていきました。ところが一段下がった所に撒き餌を入れたバッカンが止まっているではないですか!撒き餌が無いと後の釣りは続けられないので、「お!ラッキーだ!」とばかりバッカンを拾おうと一段降りたその瞬間、もう一発大波が来て今度は私の体が海に引き込まれてしまったのです。

正直その瞬間は「しまった!これはやばい!」とかなり焦りましたが、とにかく次の波に乗せられて磯に叩きつけられないよう、磯際から離れることに必死でした。すぐに釣友が船を呼んでくれて助けられましたが、情けないやら恥ずかしいやら申し訳ないやら全く面目次第も無いあり有様でした。ご迷惑をかけた方々には本当に申し訳なく思っています。

恥を忍んで私がこの事をコラムに書いたのは、自分のヒヤッとした体験から、釣りをされる皆さんに「自分にも起こりうる事なんだ!」と考えて安全に十分に気をつけて頂きたいと切に願うからです。毎年磯では事故が起きて人命が失われています。

私が今回、かすり傷ひとつ負わなかったのは運が良かった事が一番ですが、「ライフジャケットは必ず着用する」という当たり前のことを守っていたことが大きかったと思います。夏になると暑いのでライフジャケットを脱いでしまう人を時折見かけますが、絶対にいけません!「江藤君みたいな素人じゃないさ」と思われるでしょうが、私だってそれなりの経験を積み、自分では一丁前の釣師のつもりでいたのですが、あわてて道具を拾うという、今考えても信じられないポカを実際やってしまったのです!

それから出来うる限り「一人では釣行しない」ようにした方がいいとおもいます。今回転落して携帯電話はアウトです(これから色々不便しそうです)もし今回一人だったら船を呼ぶことも出来ませんでした。

今回のことで改めて私も、磯釣りは危険と隣りあわせであることを痛感しました。私は皆様のご支持を頂いて、衆議院議員として責務を負っている訳ですから、今後は無理な釣行は避け、安全には人一倍気を使って、釣果より安全第一で釣りに望みます。



                         3月2日  江藤 拓






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