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 マグロはえ縄漁船「幸吉丸」が、貨物船「フェリーたかちほ」に衝突されて転覆した事故は最悪の事態は避けられましたが、もし船首部分ではなく船体中央に激突していたらと考えると背筋が寒くなる思いがします。発生直後、救命ボートが無いことに希望をつないではいましたが、関係者の表情は最悪の事態も考え、沈痛な面持ちでした。12日午前10時半に無事発見の一報が携帯電話に入ったときには、小躍りしてしまいました。救命ボートにも穴が開き、不眠で水をかき出しながら体を寄せ合って寒さに耐え、わずかな食料を分け合い生還した3人の精神力にも感銘を受けました。
この劇的な生還には海の男の豪胆さと、海の男だからこそ知っている海に潜む様々な危険に備えるプロとしての自覚があってのことです。船舶安全法では、沿岸から185キロ以遠に出漁する船には救命ボートを装備する義務があります。しかし幸吉丸は10トン未満でもあり、法律上の義務はありません。それでも緊急事態に対処する為の講習にも船長・是沢幸広さんは、積極的に参加されていました。
衝突事故を起こした「たかちほ」が所属する鹿児島県奄美市の海運会社「マルエーフェリー」の社長は同じ「海で生きる者」として最低限の仁義・義務を果たさなかったことを恥じるべきで、「当て逃げという事ではない」「気がつかなかった」「ちゃんと見張りも立てていた」などと、自己弁護する姿には腹が立ってなりません。今後は、業務上過失往来危険の容疑で捜査を進めますが、今回の事故が、経済効率を優先して配置すべき人員を削っていたりしたとするならば、ただ「たかちほ」の問題ではなく、会社全体に調査を行うべきです。
一昔前まで衝突事故は、海の難所と呼ばれるところで起こったものだったそうですが、十年ほど前からGPSによる自動操舵システムの普及し、それが開けた海域で事故多発の原因との指摘もありました。人間が機会を過度に信頼しすぎてはいけないとの一つの警鐘とも受け止めなくてはなりません。


                         2月16日  江藤 拓










 関西テレビが制作した「発掘!あるある大事典2」で次々と捏造であったことが判明し社会問題になっています。「納豆ダイエット」の放送後には注文が激増し、製造メーカーは休日返上でフル操業して消費者の要望に応えたのに、捏造と判明したとたんキャンセルの嵐。視聴者の信頼を裏切った責任はもちろん、多くの人に経済的損失を与えたことも見逃せません。テレビや新聞の影響力は計り知れないものがあり、それだけに最大の良心が求められます。

「金と権力は持てば使ってみたくなる」と言いますが、歴史的に見てもいい方向で使われなかった事の方が多かった気がします。現代社会において最大の影響力を持っているのは間違いなくメディアです。もっと言ってしまえば朝の「朝ズバ!」で、みのもんた氏がどう取り扱うか、そのときの表情・語り口次第で世のトレンドが形成されていく現実あります。政党も世論の動向に常に神経を尖らせ、政治判断の大きな基準となっています。

もちろん政治には民意をくみ上げることが、まず第一に求められます。マスコミがく任意に電話を1000人程の人にかけてそれが世論だとしますが、民意も地域によってかなりの偏りがあることも考慮せねばなりません。小選挙区制になってから、それぞれの選挙区からたった一人しか選出されないことから、衆議院議員は「地域代表」とのニュアンスがより強くなりました。私は戻った自民党の各部会で、法案の内容について議論する時に、自分が田舎の代表であることを痛感する場面が多々あります。地方では当てはまらない、申し込んでもまず新規には採択されないものであると、つい感情的になってしまうこともあるのです。

メディア界には今回の捏造事件をきっかけに、マスコミ全般に対する国家権力の介入を警戒する声があるようですが、そんなことより自らの社会的責任をもう一度よく考えることです。

「我々が本気でその気になれば、政権ぐらい簡単に潰せますよ」私が秘書時代に、某テレビ局の幹部と話したときに彼が言った言葉が忘れられません。


                        2月6日  江藤 拓   


 








 自由民主党鳥インフルエンザ対策本部の宮崎県視察が、谷津本部長(自民党総合農政調査会長)を団長として行われました。
日向市対策本部で発言する代議士
日向市役所・新富町役場に関係者の皆様にご足労頂き、改めて現場の状況やご苦労をお聞きし、率直な意見交換をおこないました。谷津本部長も「やはり現地に入って初めて気がつかされることもある」と感想を述べられました。予備費を活用することはもちろんとして、発生農家や周辺農家の皆さんに出来うる限りの政治的配慮を約束されました。
現在の「家伝法」で対応できない損失もGPセンターや食肉処理施設などで発生しており、特にそこに働く方々への配慮が必要です。
新富町にて土屋町長らと対策会議
今回の県内三箇所の発生を受け、地域に対する経済的ダメージを最小にする為、移動制限区域の見直しや手続きのスピードアップを図りましたが、これは防疫体制の万全が確認された上でのことであり、関係者の方々のご協力に感謝しています。今後は蔓延防止はもちろんとして、再発防止・原因究明・地理的、地形的な要素を考慮した移動制限区域の再考などが求められます。
今回の発生を受けて、養鶏団体の方々から「ワクチンの使用を前向きに検討すべき」という声も聞かれます。
県対策本部にて知事らと
意見交換を実施
私としては、感染を防ぐことが出来ず、発生を抑える効果しかないのであれば、気がついた時は地域全体に感染してしまっている事態も想定され、現在の殺処分をする対処が有効と考えています。
しかし、技術は日進月歩であり、感染を予防することが出来るワクチンがあるという情報も、未確認ではありますが存在しています。決して、消費者の安全をないがしろにして業界団体の要望を受け入れるということではなく、柔軟かつ科学に基づいた政治判断が求められることもあってしかるべきと考えます。またブロイラーの場合、出荷までの期間が45日前後と短期ということもあり、採卵鶏とは区別して考える必要もあるでしょう。
しかしながら、現実にはブロイラーと採卵鶏が隣り合わせで存在している地域もあり、慎重さも求められます。




                           2月6日  江藤 拓







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