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  --- イラク支援特別委員会 ----        平成16年3月3日開催
○江藤拓代議士

 自由民主党の江藤拓でございます。
 私の地元には、陸上自衛隊えびの駐屯地、それから航空自衛隊の新田原基地と二つの基地を有しております。ですから、私は個人的にも自衛官の友人もたくさんおりますし、現実に私のいとこのだんなさんは北海道で自衛官を今現在務めております。
 そのようなこともありまして、私は正直でありたいといつも思っておりますので正直なお話をさせていただきますが、昨年初当選させていただく以前から、実はこのイラクに対する自衛隊の派遣に対して、正直申しまして、ずっと慎重であるべきだという考えをずっと持ってまいりました。しかし、去る一月三十一日に採決が本会議で行われたわけですけれども、そのときには、私は自信を持って、そして信念を持って賛成をさせていただきました。
 では、どうしてそういうふうになったのかということをいろいろと振り返らせていただきますと、まず、国連の方から国連加盟の国に対して、広く加盟国はイラク復興支援に協力してほしい、努力をしてほしいという国連の御要請があった。そして、小泉総理も言われましたけれども、日米安全保障条約の大切さ、そして北朝鮮の緊迫している状況、そういうものをいろいろ考えますと、必要だなということも感じました。しかし、正直それだけでは、私自身一〇〇%賛成しようというところに自分自身を持っていくには正直まだ足りなかった、弱かったということを考えます。
 最終的に私の背中を押したのは、では何だったんだろうかということをお話しいたしますと、私は、この年末から年始、あらゆる機会をつかまえて、自衛官の人と直接話をいたしました。そして、自衛官に娘や息子を送り出している自衛隊の父兄の皆様方とたくさんお話をさせていただきました。
 そして、私なりに結論をいたしましたことは、もう既に先遣隊が活動している今の状況の中において、反対票を投じることを私には期待していないということを強く感じました。そして、決然たる覚悟を持って現在サマワで活動している先遣隊の皆様方に、政府・与党、自由民主党は一体となってその後押しをしてほしい、そして国民の皆様方が広く彼らの覚悟を自覚し、そしてそれを評価してくれるような、そういう啓蒙活動をぜひともしてほしいと。
 自衛官の中には、正直、子供が小さい者もおりますし、そこに至る覚悟というものは大変なものがあったろうと思います。正直申しまして、こういう決定を政府・与党がいたしましたときに、サマワに行かなきゃいけないんだったら私は自衛官をやめますよという人も出てくるんではないか、そういうことも正直思いました。しかし、今振り返りますと、それは、私の考えというものそれ自体が自衛官の皆様方にとって大変失礼な邪推であったということを今反省いたしております。
 ですから、本当は、憲法の解釈の問題、九条の問題、集団的自衛権や武器使用の問題、そういうお話を聞かせていただきたいと思っておりましたけれども、近藤先輩の方からそこら辺のお話はもう十分にさせていただきましたし、与党の中で質問が重なることもいかがなものかと思いますので、少しレベルが下がるかもしれませんけれども、自衛官の立場に立った質問をさせていただきたいと思います。
 私は、今申し上げましたように、我々は、この委員は、自民党も野党もすべてその垣根を越えて、今我々がこの委員会を通じて、自衛官の皆さん方がその蓄積されたノウハウやその能力を一〇〇%発揮して、そして所期の目的を完遂し、任務を貫徹して全員無事に御帰国されるために我々政治の場が何ができるのかということを議論することもこの委員会に課せられた使命ではないかというふうに私は強く感じております。
 ちょっとレベルは低いかもしれませんけれども、自衛隊の安全を守るという観点から、幾つか御質問させていただきます。
 いろいろと厳しい状況の中で、現在も、今この時間も自衛官は厳しい任務にたえているわけでありますけれども、自衛官のメンタルケアの部分におきましてどのようなことが今現在なされているのか、長官にお答えをいただきたいと思います。
 

○石破茂防衛庁長官

 平素から先生には、私どもの部隊、いろいろな御指導をいただき、御理解、御支援をいただいております。心から厚く御礼を冒頭申し上げたいと存じます。
 メンタルケアにつきましての御質問でございます。これは、隊員の中には、カウンセリング教育を受けましたカウンセラーの資格を持っております者、それを配置いたしてございます。もちろん、いろいろな状況を満たした地区であればこそサマワで活動しているわけですが、しかしながら、今までのPKOとは違った面もございます。したがいまして、カウンセラーの資格を持った者を派遣いたしております。
 また、派遣をしております医官にはそのような経験の豊富な者を充てております。耳なれない言葉ではございますが、PTSDという、これはたしか第一次世界大戦のざんごうに潜っておった、そういうような兵士に発症したものからきておると聞いておりますが、そのような症例にも対応ができますような、そのような医官も配しております。
 隊員の精神的な、肉体的なものだけではなくて精神的なケアにつきましても、私どもとして考えられる限りの手は尽くさせていただいておるところでございます。
 

○江藤拓代議士

 ありがとうございます。
 米軍の中には、これは新聞等の報道でありますから正確かどうかわかりませんけれども、米軍の犠牲者の中の七人に一人は自殺した人間が入っていると。そして、もう既に四百人、五百人という人間が、心因的な、心の病で帰国せざるを得ない状況に追い込まれているというような報道もなされております、これは正確かどうかはわかりませんけれども。
 そして、日本人は残念ながら、なかなか自分は心を病んでいる、悩んでいるということを正直に言うことが文化的に非常に難しい。アメリカ人はちょっと悩むとすぐカウンセリングに行って心の悩みを打ち明けるわけですけれども、やはりそういう資格を持った方のカウンセリングも大変重要だと思いますが、各隊の隊長さんが末端の隊員まで細かく目配りをしていただくことが何よりも大切ではないかと私は思っております。
 そして、それにもかかわらず、万が一、心に病を持って隊務を遂行することが厳しくなった隊員が出た場合につきましては、やはり勇気を持って交代させるということを私はしてほしいと思っています。交代要員が出たことについてメディアがもし批判するということであれば、それは全く筋違いのことであって、そういうことを恐れることなく、メンツにこだわらず、支障があると隊長なりが判断した場合は交代していただきたいと思います。
 それからまた、雑多なことになりますけれども、例えば、アメリカの航空母艦のカール・ビンソンあたりでいきますと、艦内に映画館があったりスポーツジムがあったり、さまざまな隊員のストレスを発散させるような施設施設が整っているわけでありますが、今度の自衛隊の駐留地におきまして、そこら辺でどの程度の配慮が計画されておるのか。つくっている最中ですから、まだでき上がっていないと思いますけれども、わかる範囲でお聞かせいただければと思います。
 

○石破防衛庁長官

 なかなかお休みの日に外出というのもままならない状況もあろうかと思います。したがいまして、宿営地の中、先生御指摘のように現在建設中でございますけれども、トレーニングジムでありますとか、あるいは図書室でありますとか、そのように、外へ出なくても気分が転換できるような、そういうような施設を可能な限り整えたいと考えております。
 あわせまして、先ほど先生御指摘のメンタルケアの問題に関連して申し上げれば、先生方からの御指摘もございまして、やはり一番大事なことは、家族と話ができるということなのだろうと思います。それは音声もそうでございますが、できれば四月ぐらいから、動画によります会話というもの、いわゆるテレビ電話と申し上げたらよろしいのでしょうか、そういうことをやろうと思っております。やはり私も、小牧でもそうですし、旭川でもそうですが、生まれたばかりのお子さんを抱いた若い隊員というのがいるのですね。子供が元気かなというのは絵で見られる、やはりそれによって随分心も慰められるし、励みにもなるということだと思います。四月あたりからそういうようなテレビ電話のシステムを導入いたしまして、いろいろな面で隊員のバックアップというものを図ってまいりたいと考えております。
 

○江藤拓代議士

 今長官からお話がありました動画のことを、ぜひお願いしたいと思っておりました。そういう御配慮をしていただいていることに厚く感謝したいと思います。私も家族を宮崎県、九州に残してきているわけでありますけれども、携帯の子供の写真を見るだけでも、やはりもうちょっと頑張ろうかなという気持ちになりますので、すばらしい配慮だろうと思います。
 それから、食事のことについてちょっと、また雑多なことになって恐縮ですけれども、お尋ねしたいと思います。
 けさテレビを見ておりましたら、レトルト食品をトレーにあけて、隊員がうまいうまいと言って食べておりました。隊務でありますから、ある意味食は犠牲になっても仕方がないのかもしれませんけれども、できることであれば、何日かに一回、週に一回でもつくりたての温かい食事を供することが、安全を確保しながら、今の現状の中でサマワで可能なのかどうか、長官のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 

○石破防衛庁長官

 現在はいろいろなものが整っておりませんので、御指摘のようにレトルトを食べております。もちろん、これも栄養学的にすべて計算をいたしまして、栄養的に偏りのないもの、生鮮野菜はないけれども、野菜からとるべきビタミン等々に不足のないものというものは準備させていただいております。
 例えて言いますと、某月某日は、朝はお米、みそ汁、きんちゃく煮、納豆、ノリ、梅、サケフレーク、こういうことになっておりまして、お昼が牛玉どん、みそ汁、ホウレンソウとニンジンのゴマあえ、フルーツジュース、こういうことになっておりまして、夜が御飯、ミニハンバーグ、コーンとナスのパスタ添え、澄まし汁、春雨酢の物、フルーツカクテルと、こう聞くと何だかごちそうだねと、こういう感じかもしれません。これは委員もそうかもしれません、私も学生時代からずっと一人で暮らしておって、レトルトもたまにならおいしいですけれども、朝から晩までレトルトだと、さすがにもう勘弁してくれよということはございます。もちろん隊員たちはそういうことも本当に文句も言わずに、一生懸命我慢してやっております。
 しかし、私どもとして、できるだけ早く生鮮な魚肉でありますとか野菜、果物というものを提供したいというふうに考えておりまして、現在のところ、三月の下旬からそういうような生鮮食料というものが供給できるようにしたいと考えております。どのような方法で調達をするか等々につきましてさらに細部検討しながら、隊員の衛生、健康に十分配慮してまいりたいと考えております。

○江藤拓代議士

 ありがとうございます。三月下旬から、それは大変隊員も楽しみにしておることだろうと思います。
 そして、サマワでは、雇用を創出してくれるんだろうということも随分過度の期待があるようなことが聞かれておりますけれども、やはり地元のものを買う、そしてまた搬入させてもらうということは、極めてわかりやすい、ある意味雇用の創出にもつながるんではないかということも私は感じているところであります。
 続きまして、ちょっと安全面のことについてお尋ねをしたいんですが、宿営地の安全を守る上で、私なりに、素人なりに一番の脅威は何かということを考えるわけでありますけれども、やはり射程の長い、そして弧を描いて飛んでくる迫撃砲弾だろうというふうに思います。ちょっとお話を聞くところによると、三キロから四キロその射程があるということでありますので、初弾が着弾したときは、それはもうあってはならないことですけれども、第二弾が来るまでの間に飛び込めるようなシェルターなり、想定されるその迫撃砲の破壊力に耐えられるような強度を持つ建物なり、そういうものが現在宿営地の中に設置されつつあるのか、それとももう設置済みであるのかわかりませんけれども、そこら辺の御計画等あったらお聞かせをいただきたいと思います。
 

○石破防衛庁長官

 これは、先生御指摘のように、私ども、このサマワにおいて宿営地を建設するというときに一番案じましたのは、まさしくその迫撃砲であります。これはそんなに命中精度のいいものではございませんが、まず当たらないよとか言いましても、間違って当たることも世の中にはあるわけでありまして、脅威から除外視できるとは全く考えておりません。この迫撃砲について、第一弾というものからもどうやって守るかということは考えていかねばならないと考えております。
 したがいまして、詳細は申し上げるわけにはなかなかまいりませんが、映像等々でごらんのように、かなり広い敷地をとっております。周りにいろいろなものがございません。土漠と申し上げたらよろしいんでしょうか、そこの中にかなり広い敷地というものをとることにいたしております。監視等々、相当の技術を用いております。
 あるいは防護体制につきましても、考えられる限りの措置を講じ、また御指摘のように、万が一、にもかかわらず攻撃を受けたときに、どのようにして身を守るかというようなことにつきましても、これは詳細申し上げられないのは恐縮でございますが、これはもう本当に何日にもわたりまして議論をいたしました。これ以上考えられないというようなものは構築をしたという自信は持っております。
 なお足らざるところ、あるのかもしれません。いろいろな例を参考にしながら、この迫撃砲の攻撃に対しましても、自衛官の身の安全が確保できるよう、さらに万全を期するべく努力をしてまいりたいと考えております。
 

○江藤拓代議士

 詳細は残念ながら知り得ませんけれども、長官を信頼しておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 そして、まだすべての派遣予定要員が到着しているわけではありませんけれども、本格的にこの復興支援活動が始まって、そうしますと、どれぐらいの負荷が一人一人の隊員にかかるかということがだんだん明らかになってくるものだろうと思います。現在、五百から六百ぐらいというふうに聞いておるわけでありますけれども、将来的に、それではちょっと一人当たりの負荷が重いということであれば、私は、増員することも、増派といいますか、派遣人数をふやすことも、これはしかるべきことだと思います。ぜひそれもよろしくお願いしたいと思います。
 これらいろいろメンタルケアとか食事、迫撃砲、増員の話、いたしましたけれども、私は、あくまでも隊員がその能力を十分に発揮してほしい、そのためのあらん限りの知恵を政府・与党として出すべきだという立場から申し上げました。
 それに加えて申し上げれば、私が一番心配していることは、やはり非常に緊迫した、精神的に追い詰められた状況の中にあって、誤射による死傷者であるとかそういうものが発生した場合に、非常にやはり、特に国内的に大変な批判が現政権に及ぶことは容易に想像されます。こういうことを防ぐということに一番大切なものは、精神の安定を保つ、心の豊かさを保ち続けるということが一番大切なんだろうと思っています。
 ですから、衣食住足りて礼節を知るという言葉がありますけれども、やはり時には動画で子供の顔も見られる、時には温かい飯も食える、そして、ストレスがたまったら、スポーツジムなりいろいろなところに行って発散することもできる、そういうことが、隊員の能力を十二分に発揮し、そして不測の事態を招かない、予防的な措置になると私は信じておりますので、ぜひともよろしくお願いをしたいと思います。
 時間も大分過ぎてまいりましたので、次に移らせていただきます。
 復興支援の具体的な内容等につきましては、いろいろとペーパーをいただきました。見させていただきまして、十億ドル、全体では十五億ドルという形で日本国として支出をするということは極めて結構なことだろうと思います。私も大変勉強不足であったんですけれども、最初は、ODAでは、向こうが無政府状態ということでありますから出せないではないかというふうに私も実は思っておった一人であります。しかしながら、現地の暫定的な大臣とかそういうものは主権を体現するということを国連も認めたということでもありますし、OECDのDACですか、こちらの方でもこの正統性については認められているということですから、これは正当な手続を踏んだ支援であるというふうに今は理解をいたしております。
 そんな中でありまして、ただ、私が一つお尋ねしたいことは、例えばイラク食糧支援、WFP経由ということになっております。国連主導でのイラク復興支援ということがこれは一番の主題でありますから、決してその国連の関係機関を通すことがまずいということを言うつもりはありません。ただ、かつて、WFPから北朝鮮に二〇〇〇年に百十万トンの米を支援したことがあります。そのときに、フロムジャパンと、どう書いたかよく私は知りませんけれども、日本と書いたのか、多分漢字で書いたんじゃないかと思いますけれども、はっきりこれは日本国からの支援だということがわかる形で、同じWFP経由で支援したものについては、米の袋にはっきりそういう記載をしたという事実が二〇〇〇年にあります。
 今回のこの食糧配給、食糧支援につきまして、このような配慮がなされたのかどうか、外務大臣にお尋ねをいたします。
 

○川口順子外務大臣

 今回の食糧支援ということが具体的にどのことをお指しでいらっしゃるのかですけれども、いずれにしても基本的な考え方として、我が国はODAの供与に当たって、みずからが、日本が日本の税金を使って外国の人たちを支援するわけですから、それは日本から来たのだということがはっきりわかるように、それを周知するということが重要であると考えております。
 そういう意味で、いろいろなODAマークというのもございますし、それから日章旗、日の丸のステッカーというのもございますし、それから、施設について看板をつける。ユニセフ経由でやりました学用品等の供与については、その学用品にそういうふうに書いてある、あるいはその袋に書いてあるといったような形で、いろいろな形で、日本から来たものだ、日本国民の支援だということがわかるようにいたしております。ほとんど例外がなくそういうことをやっております。
 

○江藤拓代議士

 大変余計な心配をしたようでありまして、安心をいたしました。
 やはり現地の偉い人だけが日本からの支援が来ているということがわかるのではなくて、その末端で支援物資を受け取ったサマワの人たちが、イラクの人たち一人一人が国民感情として、日本からの手が差し伸べられているということを実感することが、実は自衛隊の隊員の安全を担保することにもつながると私は考えております。
 それで、三十億円だったでしょうか、六百台のパトカーをイラク国内に供与したのかするのか、もう終了したのかどうか私は存じ上げませんけれども、そのパトカーに、これは可能かどうかわかりませんけれども、でき得ることなら国民感情として、これも日本からの支援であるということがわかるようなことは可能であるのか。
 それから、どうも、いろいろな掲示板その他を幾つか外務省から見せていただきましたけれども、英語で書いてあるというのが何か多いような気がいたします。やはり一人一人の国民に日本の姿勢を理解していただくということであれば、現地の言語で大きく表示をするということの方が私はもっと現実的なのではないかと思っておりますので、大臣から御意見ありましたらお聞かせいただきたいと思います。
 

○川口外務大臣

 現地の言葉でこれが日本国からのものであるということを示していくことというのも、非常に重要であるというふうに思っています。
 私、例えばヨルダンでイスラエルとの間の橋を渡ったことがありますけれども、アラビア語で書いてあり、それから英語でもたしか書いてあったと思いますが、いろいろな人がわかるようにしてございます。
 それで、イラクのパトカーの件でございますけれども、これは先般入札が終わりました。パトカー、警察車両ですね。それで、これも基本的に先ほど申し上げた考え方に従って、日本からのものであるということがわかるようにしようということで考えております。
 それで、若干、この警察車両ということについては、一つは現地の警察車両についての受けとめ方といいますか、警察というものに対する受けとめ方ということにも配慮をした方がいいという部分もございまして、例えば、だれかが、警察がイラクの人を逮捕に行く場合に、それが日の丸の旗がついていた、日本人がイラクの警察と一緒になってイラクの人を圧迫しているというふうにとられる可能性ということもございますので、この場合にどういう表示の仕方をしたらいいかということを今現地の大使館と一緒に相談をしておりますが、何らかの形で、日本からのものであるということの表示をいたしたいと思っております。
 

○江藤拓代議士

 よくわかりました。大臣、ありがとうございました。
 確かに、おっしゃることはごもっともだと思います。しかし、税金を使っている以上、やはり日本国内の理解を得やすいということにも配慮をしていただいているということで、少し安心をしたところであります。
 そして、この復興支援全体を見渡しますと、給水であるとか、国民生活に直接関係することを日本は担当するわけでありますけれども、やはりサマワの人たちの話を聞きますと、サマワ総合病院、それからイラク国内では十三の病院をかつて日本はつくり、そして整備をしてくれた、このことには深く感謝している、その日本がやってきた、だから過大な期待があるんだということだろうと思います。ですから、私は、ぜひともこの復興支援を通じて、何か一つ集中的に、これが日本の支援のシンボリックなものだというものをぜひ残していくべきだというふうに思います。
 私のおやじはカンボジア議員連盟の会長をずっとやっておったわけですけれども、総理も御指摘がありましたように、メコン川に千三百六十メートル、きずな橋がかかりまして、今まではお金を払わないと向こう側に渡れなかったという現状の中で、金がある人間もない人間も、ひとしく川を渡れるということは非常にカンボジアの皆さん方に感謝をされて、名前もきずなという日本語の名前をつけていただいて、フン・セン首相からも本当に面映ゆいほどの賛辞をいただいたということでありますから、これからの支援の流れの中で、ぜひとも、せっかくこれだけの苦労と努力と国費をつぎ込むわけですから、日本政府のしっかりとした足跡を残していただきたいと思います。
 何か具体的な、現在お考えがおありになれば、おありにならないですか。感慨等でも結構でございますけれども、あればお聞かせいただきたいと思います。
 

○川口外務大臣

 御指摘を踏まえまして、我々としても、日本がやった支援がイラクの人の心の中に将来も残り続けるということが大事だと思います。そのように何が、そういったことで何を残すことができるか。十三病院はそういう形で今しっかり残っているということでございます。いろいろ考えていきたいと思っております。ありがとうございました。

○江藤拓代議士

 時間が終了いたしましたので、これで終わりますが、私は、自分の信条として、自分のできないことができるやつはすごいやつだということをずっと信じて、今もそう思っております。正直、私にも小学校五年生を頭に三人の子供がおります。自分が自衛官であれば、決然たる覚悟を持ってかの地に赴くことができるかということを我が身に置きかえて考えますと、正直言って自信がありません。そんな中で、厳しい任務に耐えている皆様方に対して、本当に頭が下がる思いがいたしますし、議員ではなくて一日本国民として、尊敬の念さえ覚えるわけであります。
 我々、国権の最高機関である国会議員として、これから彼らが十二分の活動ができるために何ができるかということを引き続きこの委員会で御議論いただくことを強く望みまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
 

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